『悪い男』インドリダソン著 | むくむくのブログ

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好きな映画・海外ドラマを時々つぶやきます。一度はまったら何度も同じ話してます。流行りものには疎い。嵐さん松本潤さんが好きです。

アイスランド レイキャヴィク署シリーズ第7弾。
今回は第6弾までの主人公エーレンデュル捜査官は登場せず、同僚の女性捜査官エリンボルクが中心になります。


レイキャビクのアパートの一室で男が喉を切り裂かれて死亡していた。男がレイプドラッグを所持していたことから薬を使ったレイプ常習犯だと推察される。
捜査官エリンボルクは現場に残された女性用スカーフの香りを基に被害者たちの捜索を行う。



バーで声をかけた女性に薬を盛って意識を失わせ、犯す。
殺されたのは最低の【悪い男】です。
女性側の、自分が何も覚えていない状態だった恐怖心の深さも充分すぎるほど伝わってきました。

事件と共にエリンボルクの家庭の悩みも描かれます。
料理上手で子沢山で優しい伴侶ときいて勝手に幸せ家族を想像していましたが、息子二人との断絶が深刻でした。
少しだけ読み返したら、息子の物の見方とエリンボルクがやっていると思いこんでいたことの開きに心がきしみました。息子が甘ったれてはいるものの、息子が感じていたことをエリンボルクは全く頓着していなかったこともわかります。息子から指摘されてもエリンボルクは納得できません。親子関係がぎくしゃくする場合はこういうことなんでしょうか。エーレンデュル親子のほうがはじめから断絶していたぶん、歩みよろうとする気配が感じられます。エーレンデュルと娘エヴァ・リンドのやり取りは、痛々しさと同時に不器用な愛情もあってこのシリーズの大好きな部分です。

そして、事件以上に登場しないエーレンデュルの孤独が沁みてきました。エーレンデュルは休暇をとって戦線から外れてますが、エリンボルクらに直接告げてません。届けを出すところにエリンボルクがたまたま居合わせただけです。前作を読むと取らせていい休暇だったかどうか…
当然、エリンボルクにエーレンデュルの「失踪」(エリンボルクはそこまで深刻とは思ってません)は反応が薄くなります。

事件を追う中、数年前に少女が失踪した事件が浮かび上がってきます。エリンボルクは彼女もレイプ被害にあったのではと再度調査します。
残された家族の「あの時から失ってもう戻らない部分がある」という思いにエーレンデュルが重なりました。
エリンボルクはエーレンデュルがずっと抱えて来た思いを知らないままにほんの少し覗きます。
事件はすっきりいかない部分が残ります。その重さ以上に今作に登場しないエーレンデュルの姿が強く残りました。私がエーレンデュル好きだから。

次作はエーレンデュルのもうひとりの同僚シグルデル=オーリ視点だそうです。この男もいろいろ抱えてます。
近視眼的な性格に思えて好きではないキャラクター。外見はすこぶるハンサム。
じっくり向き合う機会になりそうです。

エーレンデュルまだ出てこないのか😖




ドイツでのテナントさん第二弾です。
見せてくださってありがとう♪⁠ ⁠\⁠(⁠^⁠ω⁠^⁠\⁠ ⁠)(⁠ ⁠/⁠^⁠ω⁠^⁠)⁠/⁠♪⁠♪

https://twitter.com/Abandonaditos7/status/1788236793923481949?t=XjVjGsl1uvHCIMDSKgXoCQ&s=19

 

 




孔雀が羽を広げる瞬間に出会えたテナントさんです🦚
これ以上かわいい人ちょっといないんじゃないかしら?



昨日強風今日も強風、お天気は曇りから晴れ。




テナントさんの孔雀で私も気持ちがパーっと晴れました☀



写真・記事・動画お借りしました。