今年もこの日が来た。

3.11東日本大震災の日。

私は東北にいたわけでもないし、

近しい人を亡くしたわけでもない。


でも、初めて死ぬかもしれないと

思ったあの日のことを忘れない。


忘れないで、あの時の怖さを

子ども達や経験していない人に

伝えていくことって大事だと思う。


東京は当時震度5強。

それを経験していない夫は、

「東京は大したことなかった」という

認識でいた。


確かに、東北の方々に比べたら

申し訳ないほど軽微な被害だったの

かもしれないけど、それでも本当に

怖かったし、大変な想いもした。


だからこそ、地震が怖くて、備えも

する。

それが大事なことだと思う。


また、夫は「津波さえなければ、

そんなに大きい被害がでなかった

のでは」とも言っていた。

そうなのかもしれないけど、あの

地震を体感した肌感覚では、そう

言い切れない。


地震に伴う、津波、火事は、

もちろん被害を大きくしてしまう

もので、対策を講じるべきこと

ではあるけれど、やっぱり地震

そのものにも焦点をあてて

対策すべきだと思う。


お正月の能登地震で、夫も少し

認識を変えたように思う。

主な被害の原因が地震の揺れだけ

でも、やはり大きな被害が出る。

それがよく分かったから。


経験していない人に理解して

もらうことって難しい。

経験しないと分からないことは

多い。


それでも、伝えていかなければ

いけないことってあると思う。


特に夫は為政者の立場。

経験していないことを、色んな方に

いっぱい伝えてもらって、理解して

政策にしていかねばならない。


私も、何の権限も立場も無い

市井の人間として、色んなことを

夫には伝えていこうと改めて思った。


東日本大震災での色んな教訓を

ずっと忘れない。


被害に遭われた方、大切な人を

亡くされた方、皆んなの辛かった

出来事が、今後の未来への幸せの

礎となりますように。