デニーさんがベイスターズの1軍投手コーチに就任した。
私が初めてデニーさんと話をしたとき、まだ1軍とファームを行ったり来たりしている所謂『エレベーター選手』だった。
入団10年目を過ぎやっとプロ初勝利を挙げた後であった。
距離を縮めてくれたのは以前記事にした小桧山投手だった。
二人は舎弟のように可愛がってくれ、週に何度も華やかな飲み屋さんへ連れて行ってくれた。
デニーさんは苦労をしていた。
力はあるが活かせずにいたし、心からもがき苦しんでいるのは一緒にいて良くわかった。
ある日、球団にトレードを直訴し、西武に渡りそこで才能の芽を開かせるわけだが、そこまでの紆余曲折は心にしまっておこう。
現役時代に悩んでもがき、一度首脳陣からダメと烙印を押されると、二度とその環境ではまっさらな目で見てもらえぬ苦しみを知る…
だからこそ、きっと若い投手人に技術+α…何かを伝えられるのではないかと思う。
あの頃…
使ってもらえぬ苦しみを飲み込むように、酒を口にしていた姿を思い出す。
そんな苦節があったからこそ、いいコーチになってくれると思いたい。
デニーさん…
コーチ就任おめでとう。
また飲みましょうね!
今度は関内あたりで(笑)