本年3月の東日本大震災においては生存者の捜索に出動し、もう1頭の救助犬と老夫婦を瓦礫の中から救出すると言う活躍をしました。
金剛丸はジャーマンシェパードの男の子。
年齢は4歳4カ月でした。
普段は呉基地の貯油所で不審者への警戒の任に就き、国際救助犬の試験にも合格。今回の震災においては発生の翌日から仙台市にて捜索を行い、釘やガラスで足を負傷しながらも懸命に、時に水の中へも勇敢に進み捜しました。
まだまだこれからではありましたが、残念ながら9日、肺炎にて息を引き取りました。
警備犬は任務上、常に緊張に包まれ、きっと心から休まる時はなかったかもしれません。
そのような日々の中で、自衛官でさえ怯むような大災害に勇敢に立ち向かい、怪我を負いながらも必死に任務を通した気力
本当に頭が下がります。
国のために、人のために…
彼は立派な海上自衛官です。
今度は温かい家族に貰われて幸せに暮らせるように、普通の犬として生まれておいで。

ありがとう。金剛丸。
安らかに…