呼び出し | 崖っぷち十番勝負

崖っぷち十番勝負

日々新又日新(ひびあらたにして、またひびにあらたなり)
我以外皆我師也(われいがいみなわがしなり)

 





出戻りです。






特に新鮮な感覚もありません。





強いて言うならば、懐かしいなと言ったところでありましょうか。







本日の午後のことでありますが、実家から電話がありました。




父が言いました。




「顔を出せないか」




そんな事を口にする男ではありませんから、これは何かあるに違いないと、仕事を終えてから実家へ向かいました。





着いて中に入ると一言




「日取りが決まったよ」





私の妹が婚約をしたわけですが、結婚式の日取りが正式に決まったと言う話でありました。






「あのな、電話で済む話じゃないのか?」




そう問い質すとちょうどテレビではロシア大統領が北方領土に視察したと報じる映像が…






「見ろ!バカが政権を握ったからここまで虚仮にされるんだ!早くこんな者は叩きのめせ!お前たちが行ってこい!ナメやがって見ろこの言い種を!」







親父よ…





あんたもだいぶ変わったもんだなぁ。







俺がこの道に入る時に、あんた何て言った?






過ぎ去る時間とは、人をも変えるものなんですね。






でもな…






俺の話を最後まで聞け。






参考までに申し上げますれば、夕飯は私の分までございませんでした。





駅前の日高屋で背中を丸めて、隅っこで小さくなってラーメンを食べました。





何か腑に落ちないんだよな。