妊娠中も些細なケンカは色々あったが、基本的に私は旦那に惚れ込んでいた。

そんなある日、旦那がお風呂に入っている時に旦那の携帯が鳴った。

画面を見ると、そこには旦那が5年付き合っていた元カノの名前が表示されていた。

思わず、何も考えずにその電話を取り、『はい』と返事をした。

ドキドキバクバクしながらも相手の反応を待った。

 

 

 

「あーーーーーぁ↓↓」

 

 

と全てを察してトーンの低い元カノの声が聞こえた。

 

 

 

「あの、前の彼女のチカさんですよね?」

 

 

 

私がそう言うと

 

 

 

「そうでぇす」

 

 

 

と元カノが答えた。

 

 

 

「何か御用ですか?どうして連絡を取っているんですか?」

 

 

 

そう聞く私に、元カノは悪びれず答えた。

 

 

 

「え、何かぁマサヒロに相談されててぇ・・・それだけですけどぉ??」

 

 

 

自分の旦那を下の名前で呼び捨てにされた事にムカつきながらも、冷静に対応することにした。

 

 

 

「何を彼はわざわざ元カノに相談していたんですか?」

 

 

 

ちょっと嫌な聞き方をする私に元カノも応戦してくる。

 

 

 

「え~、なんかぁ・・・結婚生活がケンカばっかで仲良くできないとか?の悩み??」

 

 

 

くっそー腹立つ!!

 

 

 

「そうですか・・・ご迷惑をかけてすみません。けれど、今私たち結婚もしてお腹に子供もいるのはご存じですよね??彼が話すべき相手はチカさんではなく私で、それは夫婦で話し合っていくので、もう彼から電話がかかってきても連絡を取らないで頂けますか?」

 

 

 

心底元カノの態度と言動にムカつきながらもあくまでも冷静に私はそう言った。

 

 

 

「別にい、あなたが想像してるような心配はありませんよぅ?私も今大事な彼氏いるしぃ、まぁ私たち付き合ってる時間が長ったからぁ、お互いに分かり合えてる事が多くて話しやすいからマサヒロも電話してくるだけじゃぁん??そこまで深く考えなくてよくなくない??」

 

 

 

バリバリのマウントを取ってくる元カノ。

よくなくない??じゃねえわ!!よくねえわ!!と思い、もう一度言った。

 

 

 

「大事な彼がいるならなおさらチカさんに迷惑をかけるわけにいかないし、彼とこの後話すので、もう連絡もさせませんし、これっきりでお願いしますね」

 

 

 

そう言って勝手に電話を切った。

 

 

 

その後、お風呂から出た旦那は上機嫌で私のそばにきた。

が、すぐに私の暗い顔を見て『どしたん?』と言って抱き寄せた。

 

 

 

「離れろボケカス!!」

 

 

 

そう言って私は目から涙が出た。

大好きな彼と結婚したのに5年付き合った元カノに時間では勝てない。

悔しくて悲しくて惨めで泣いた。

 

 

 

「どうしただから!!」

 

 

 

旦那もいきなり泣かれて意味不明だからか、少しイラついた口調で言った。

 

 

 

「・・・元カノのチカから今電話あって話したよ」

 

 

 

「え!?」

 

 

 

旦那の顔つきが変わる。

焦った顔になり、黙る旦那。

 

 

 

「何をお前は元カノに連絡して相談するとかダッサイ事してくれてんだよ!!!!」

 

 

 

ぶち切れの私に焦った旦那の言い訳が続く。

 

 

 

「違うって、あおい聞いて。本当にただ聞いてほしくて相談しただけだし、会っても無いし心配するようなことはないから!!!!ごめん本当に!!!!」

 

 

 

「ケンカが絶えないとか、うまくいくいかないなんて私たちの問題で元カノには何の関係もないじゃん!!!!ぺらぺらぺらぺら余計な事話して信じらんない!!!!恥ずかしいしカッコ悪いわホントに!!!!」

 

 

 

「ごめん、もう絶対連絡取らないし、あおいを不安になんてさせねえから、許して??ごめん」

 

 

 

心底ムカついたが起こってしまったことはどうしようもない。

今後元カノに連絡したことが分かったらその時は殺す!!!!と言ってその場はなんとか収めた。