被災地を訪ねて その5 | ワークライフバランスで行こう!

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5/2(月)。
この日も午前は二手に分かれ、午後に合流するフォーメーションでした。

 

今回の絵本キャラバンの行程の中でも、この日は特に思い入れの強い場所への訪問でした。

 

 

午前は大船渡市、午後は陸前高田市です。

 

 

被害の大小で計るものではないですが、まだまだ支援が行き届いていないということを聞いていたこともあり、緊張感を持っての訪問となりました。

 

 

花巻の宿舎をあとに、朝から吹きすさぶ風の中を、一路、大船渡市に向かいました。
途中、後方の山際に鮮やかな虹が弧を描いていました。

 

 

大船渡の沿岸部の被害が甚大で、まだまだ、手付かずのところも多く感じました。

 

 

相変わらずの強風に、破壊された家屋の扉が飛んできたり、釘が剥き出しの木材が転げ出たり、運転は細心の注意を払い、目的地の大船渡市立綾里こども園を目指しました。

 

 

綾里こども園も、やはり、高台に立地しており、津波による被害は受けていませんでした。

 

 

到着して教室に入ると、何とすでに40名ほどの子どもたちが座って、ぼくらを待ってくれていました。

 

そんな歓迎を受け、早速、この日に合流したミュージシャンのにしむらパパの絵本うたからスタートしました。

 

さすが、にしむらパパ。

 

子どもたちは、すっかり、絵本ライブにのめりこんでいました。

 

合間に絵本の読み聞かせも挟みつつ、後半ではぼくのバルーン遊び。

 

赤いバルーンを使って、「何ができると思う?」と問いかけながら、3つくらいひねってみると、子どもたち一同、「ウィンナー!」の答えには大爆笑。

大したものは作れないですが、インタラクティブな子どもたちとのバルーン遊びも、とても楽しいものでした。

最後は子どもたち一人ひとりとハイタッチをしてバイバイをしました。


ステージ終了後、園長先生が水道も復旧していないにもかかわらず、コーヒーを淹れてくれました。

ありがたく頂戴して、お話を伺いました。

 

園長先生曰く、少し前にも絵本の読み聞かせのボランティアが来たそうなのですが、30分そこそこで帰っていったとのこと。

 

 

子どもたちを十分に惹きつけることができなかったようです。

 

 

FJの申し入れを受けたときも、正直、あまり期待をしていなかったご様子。

 

 

ところがぼくたちのステージを見た子どもたちは、みんな笑顔に溢れ、活き活きと姿で、それを間近にした園長先生はとても感激してくれたようです。

 

 

ぼくたちの方が涙を流してしまいそうになりました。

 

 

綾里こども園の場所はもともとは綾里保育所で、近隣の綾里幼稚園と一緒になってこども園としてスタートしたばかり。

 

 

予定では、別の敷地にこども園として新築する計画だったそうですが、その敷地には仮設住宅を建てることに変更となったそうです。

 

 

今回の大震災がいろいろと思いを交錯させ、園長先生もさぞお疲れだろうと感じました。

 

 

最後は門まで丁寧な見送りを受けました。

 

 

また、ここに来ようとFJメンバーで固く誓いました。

 

 

 

キャラバン隊と行動を共にした「パパエイド号」には、パパエイドのステッカーを貼って走りました。

 

 

左側のポップなイラストは、今回のキャラバンに同行してくださったイラストレータの久世准生さん の作品です。


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