コンプライアンスとドラッガー
実際にここ最近のコンプライアンス違反で一番注目をあびている内容といえば、残業代未払いの問題です。大手企業も中小企業も一番意識しなければならない項目ですが、うちは大丈夫などという根拠のない経営陣の発言を聞いているとほんとうに心配になります。
平成22年4月から労働基準法が改正されるので、そうなれば水面下に潜んでいる問題が表面化し、大きな負債となるかもしれません。決算書上は見えない負債を考えることも重要で、デューデリするときにもすることが大事です。
高井弁護士がその著書でドラッガーの言葉を引用して、未来は起きているので観察することが重要であると説いています。観察しても気づく人とそうでない人がいますが、その差は、「思う、感じる、考える」といった人間力であるとまとめています。
過去の分析データや調査結果などあてにならないことはたくさんありますし、コンピュータに依存しすぎることによる弊害もいろいろまとめています。
参考
「朝10時までに仕事を片付ける」 高井伸夫 かんき出版
私も友人などから買収時の交渉の話を聞きますが、コンプライアンス違反だらけの会社で傾きはじめている会社などは価値が相当下がっているので買い叩かれるのが関の山です。そのときには影に潜んでいる悪いことを直感でわかることもあるものですし、他のところをみてきた経験から決してデータに現れない共通の事項があったいするものです。
合併や買収などはコンプライアンス問題と意外に関係することは多いのですが、今後ますますコンプライアンス重視になることは社会の流れからも明らかです。
このように起きている未来を感じとることができればドラッガーの教えを少し理解しはじめているといえるのかもしれません。ドラッガーに限らず、ポーター、コトラーなど分野は違っても偉大なる人物の本を読んでいる人とは、話をしても論理的で説得力があり学ぶところも多い気がします。ぜひとも自己啓発も含めて読んでほしいとおもいます。
私には難しいので5回以上は読まないとわからないと思いますので、まずはわかりやすく書いた通勤中に読めるMBA教材風の解説書あたりから読むのもいいのかもしれません。
コンプライアンスの話からはそれてしまいましたが、名ばかり管理職の問題や労働時間を正確に把握していないことなどは初歩的なことですので、早期に解決していただきたく思います。