働くナビ:労働組合が開く、仕事講座の目的は。
今日で2月もおしまいですが、先月の毎日新聞でいい情報があったのにアップし忘れたので遅くなりましたが、記録として残しておきたいと思います。
1月26日 毎日新聞
◇職場の現実伝える 企業側情報だけでなく
労働組合が開く学生向け仕事講座が好評だ。大学卒業者の3年以内の離職率が3割を超える状態が続き、再就職で非正規雇用となるケースも少なくない。世界同時不況で就職氷河期が再来する中、社会に出る前に職場の現実を知らせるのが狙いだ。
「仕事は面白いものではありません。我慢して長くやらないと面白くはなりません」。情報通信関係の労組が加盟する情報産業労働組合連合会(情報労連)のセミナー「明日知恵塾(あすぢえじゅく)」。東京都千代田区の東京しごとセンターで開かれたセミナーは、法政大専門職大学院の藤村博之教授(人的資源管理論)の厳しい話で始まった。藤村教授は、長いスパンでものを考えることや、コミュニケーションの重要性を強調した。
その後、情報労連の組合員らが職場の1日を紹介。社会人と学生計約50人が8グループに分かれて討論した。この日は、板前修業に励む主人公の漫画を資料に、仕事に重要なことを考えた。また、学生は社会人に職場の疑問をぶつけ、実践女子大3年の白沢典子さん(21)は「サービス残業は多いのでしょうか」と聞いた。
職場の実態を伝えるのも明日知恵塾の目的の一つだ。情報労連の永井浩組織局長は「入社後『こんなはずじゃなかった』と辞めるのは、『働くとこんなことがある』という情報がないからだ」と語る。06年6月、藤村教授のゼミ生を中心に、社会人と学生の交流の場として、明日知恵塾を設けたのもそのためだ。
藤村教授は「漠然と『やりたいことができない』などとすぐに辞め、理由が自分なりに整理できないと、次の就職にも支障が出る」と、早期退職が不安定雇用につながる危険性も指摘する。「企業が提供する情報は活躍する先輩などに限られる。採用活動では当然だが、裏側は労組に聞くと分かる。裏表を知り、中で働く人を見て入る方がいい」とセミナーの意義を説く。
~一部省略~
◇就職3年以内の離職3割
厚生労働省によると、大学卒業者の就職3年以内の離職率は95年に3割を超え、不況期も3割台で推移。最新の05年のデータでは35・9%。その間に非正規雇用労働者は増え続けた。
労組の組織率低下から、連合は働く意義を考え、労働運動や労組に理解を広めようと、05年に日本女子大で講座を開講。現在は同志社大、一橋大、埼玉大で講義が行われている。
連合関連の「教育文化協会」によると、テーマは各大学と相談して決め、講師は労組の役員らが務めている。内容は、ワーク・ライフ・バランスや派遣労働など幅広く、学生の関心も高いという。同協会は「労働が構造変化する中、切実なテーマを具体的に講義している。大学側には学生が働く意義を自力で考える能力を養おうという目的が感じられる」と話す。
(引用ここまで)
上記記事にもありますように「入社前にこんなはずじゃなかった。」ということを言われないようにするためにも会社側にもありのままを出していかなければならないと私は思います。
企業側の現場の視点からすれば、たくさんの応募者が集めることが目的なわけですから、多少は会社をよく見せるようにしています。もちろんあまりよくない部分は、見せません。例えば、労働時間や、仕事内容。当然雑用だってたくさんあるし、最初から企画が出せる立場ではないのはあきらからです。
でも会社に入れば現実を知ってしまい、裏切られたように感じてしまうというのは仕方がないでしょう。
免疫がないからいけないので、今回のような講座に参加することを学生にすすめていき、企業側も情報をできるだけ発信できるようにしなければ、お互いに不幸になってしまいます。
いくらワークライフバランスが浸透しても、人生のうち仕事が占める割合は高いし、楽しい仕事ばかりではないし、このような不況期には現場にシワ寄せがきているところもあるでしょうから、組合のような立場の話は参考になるかもしれませんね。