#01 コーチングとキャリア 〜5年間の軌跡〜 | ステップファミリー×組織開発

ステップファミリー×組織開発

どん底だったシングルマザーの時代から幸せなステップファミリーを築いた軌跡。現在はパーソナルのコーチング(1on1)と組織開発や関係性のシステムコーチとして、あらゆる組織や家族・カップルの応援をしています。

こんにちは。Co-leadersのSHIHOです。

 

こちらの記事は、数年に渡るコーチングのクライアント経験を元にクライアントの許可を得た上で実名でそのプロセスについて公開しているものです。コーチングの成果については個別性が高く、一つの例としてご覧頂けましたら幸いです。

 

自己紹介

山本晶子
インターネットメディアのプロデューサーとして大手情報系企業に務めていましたが、30歳を境にいつかは海外(特にインド)で働きたいという夢を描きつつ、どのように叶えていけばよいか当時見定められずに悩んでいました。このままでは良くないと考え、30代前半でコーチをつけ、異動・転職をして、夢であった海外事業部にてインド赴任ポジションに辿り着くまでの5年間のコーチングとの関係を振り返ります。
趣味はダイビングとインド料理。ダイビングは年間40本程度。大学時代からインド料理を自分で作っています。凝り性の性格で、カレーもインドでホームステイや料理教室に通い、日本でもお店を間借りしてインドカレーを提供したりもしていました。

 

コーチングとの出会い

2015年春に、前職の同期から「ドリームマップ®というワークショップがあって面白そうだから一緒に作らない?」と誘われたのがきっかけです。そのワークショップを主催していたのがコーチである志帆さんで、出会いのきっかけでした。
コーチングは、CEOや役員などのエグゼクティブが受けるものだと思っていましたが、志帆さんが、「そんなことないよ。本来、一般の人でも誰もが受けていいものだよ」と教えてくれました。また「ドリームマップ®は自分の枠を外してビジョンを描くものだけれど、それを具現化するかどうかは、コーチングの方だよ」とも言っていました。

※ドリームマップ®とはビジョンコラージュをするワークショップです。

 

何故コーチングを受けようと思ったのですか?

最初お会いしたときに、志帆さんだったら受けてみたいと直感的に思いました。

コーチングは、自己キャリアへの投資だと思っていて、ドリマを紹介してくれた同期の女性が
「自分の年収の10%は、自己投資に使うべきだと思っている」
と言っていたこともきっかけの一つでした。

会社の上司などは、期待もありますし、プレッシャーという形で突き返されることもあるので相談しづらい。
客観的に私の考え方や行動を見てもらいながら、誘導されるわけではなく、迷いを解消して進む方針を自分で決め、納得できるようになりたいと思っていました。

 

どんな時にコーチングを受けてきたのか?

最初の1年は月1,2回と定期的に受けていました。その後は飛び飛びで希望する時にだけ。今かな!というタイミングで志帆さんにお願いして受け続けていました。この5年の間に、2回の大きなキャリアチェンジをしていますが、この荒波はコーチングでの応援があったからできた事だと思っています。

1社目でグループの別会社に希望異動するときと、2社目にキャリアチェンジするときが特に重要な局面で依頼したタイミングでした。転職の際は内定を他に2社頂いていて、ファイナルアンサーを翌日の朝に出さなければならない局面で、緊急セッションを依頼しました。エージェントが言うことも、友人からのアドバイスも一通り聞いた上で、志帆さーん!って言っていましたね(笑)2社目に移って、環境が変わって少し落ち着いた時にも受けたし、コロナで環境が変わった時にも。
社会人になって一番ハードな時期を、コーチングで併走してもらっていました。

・自分の中で迷いができた時や、どうしたいのか決めきれない時
・方針は決まっていても、一歩踏み出す際に不安が大きい時
・悔しいことがあって、モチベーションが大きく落ち込んだ時

そういう時にコーチングを受けると、志帆さんがいろんな視点をくれて、
自分の視点だと凝り固まっている視点が大きく開けました。

 

特に覚えているセッションは?

(※イメージの世界の話です。コーチングでは、”頭”を使ってどうすべきかということを考えるのではなく、自分の内側の世界を比喩に例えながらビジュアル化してイメージを膨らませて”身体”を使って体感を得るというケースが多くあります。)
船の船長、大海原を進んでいったイメージを膨らませるセッションがありました。頼りがいのある船長のイメージを膨らませたのですが、そのイメージが自分をポジティブにさせたことを覚えています。

ほんとうにコレでいいのか、分からない、みたいな時期に
「この道で合っているんだよ、進んでみなよ」と言ってもらいたかったし、迷っている時に、

それはどういう海なの?
どんな船に乗っているの?
どんな船長なの?

と問われると、具体は覚えてないけれど、イメージが湧いてきて
そうか、地図があるわけではないけど、視界は良好だ、
というのが分かりました。
この船にのっても、大丈夫なのだと、勇気をもらったのを覚えています。

頭でロジックだけで考えている時に、
「その人との距離はどれくらい?」などど問われると、
空間や視界がどんどん絵になっていく。絵を書いている感覚ですし、右脳も左脳も使う、この頭の体操をする感じがとても面白いです。
急激に物事が抽象化され、別の視点が見えてくるし、自分の考えたこともない観点で言葉が出てきます。
口に出しながら、
相手はこんなふうに考えているのかもしれない、
この問題はこういう理由で起きているのかもしれない、
と、自分の中で気づかなかったことが見えてくる。そう考えればいいのか!とヒントがたくさん出てきます。結果、一歩引いて物事を考えたり、次のアクションが、フラットに進められるようになるみたいな感じです。
これは、上司や友人と話しても体験はできないです。

 

コーチングってどんな存在?

現代的な表現だと、”私にとって視界を拡げるドローン”です。

私はこの角度からしか見えないけど、ドローンはいろんな高度や角度から物事がみえます。コーチングはドローンで、志帆さんはドローン操縦士。私の近くに立っていて、どの角度から見てみるかを提案してくれる、思っていることを整理しながら、角度を変えて見せてくれるんです。

でも楽しいおしゃべり会ではないです。
志帆さんも時間をとって応援してくださるので、前に進みたい、きちっとテーマを持って時間を使いたいと思いながらやっていました。

 

コーチとの関係性ってどんな感じでしたか?

不思議な関係です(笑)友達でも上司でもない。最初の頃はまだzoomがなくて、skypeで音声通話だったので、夜に1時間電話だけで繋がる関係でした。どうしよう!ってなった時に志帆さーん!と連絡する。そして自分なりに解釈してアクションをしてみる。Facebookで繋がっているし、共通の知り合いも何人かいますが、他の知り合いともちょっと違う。また新しい環境に行っても、うまくいかなかったら、連絡するかもしれません。笑

 

どんな人にオススメしたいですか?

なんとなく、こういうことしてみたいけど、どうなんだろう?
という人は気楽に受けてみるのがいいのではと思います。
特に女性は、日本では自分のロールモデルになる人が周囲に多くないので、そういう人こそ、コーチングで自分のキャリアや、考えている方向性はよいのか?という疑問を解消して前に進むツールにしたらよい、と思います。

 

これからはどうしていきたい?

私はできないことを「できます!」と言えない性格です。
だから、できるようになるために自分で力をつけないといけず、時間も人一倍かかります。なので、周りの人がたくさん応援してくれたお陰でここまでこれました。1つ1つ経験してきたから、できることが増えていきました。やれるかわからないけど、任せてみよう!と周りが思ってくれたお陰です。ここまでの道のりは本当にくねくね道でした。

いつの日かコーチングで、どんな風にインドに行きたい?と問われたことがありました。
日本から、事業を立ち上げるマネージャーとして行きたいですと答えていました。今、自分でもびっくりするくらいその通りに叶ったので、まだ半信半疑です。

今までは、自分のキャリアを中心に考えて生きてきました。
でも、これからは人に還元していくフェーズだと思います。
私が成果を出すことは勿論ですが、私だけだと出来ることは限られいていますし、どうしたらチームや事業、お客様の皆が幸せになれるかという視界になっていきたいと思いますね。

 

インドとは?

難しいですね(笑)
ひょっとしたら、インドが好きではないかも?
願望を抱いているだけで、好きではないのかも?とも思うことがあります。

ただ、自分の経験でいうと、
インドに行くと、自分の凝り固まった視界や常識、価値観を大きく外されることが多いです。真面目に考えすぎていたとか、思い込みや日本の風習に囚われすぎていたのかもしれないと感じることが多い国です。

結果として、肩の力が抜けて精神的に楽になれます。多様性を受け入れ、様々な発想を受け入れる坩堝(るつぼ)のような国。みんな違うのが当たり前で懐が広い。それが心地よいのかなと思います。

 

志帆より

まずは、コーチングの体験談は、コーチから伝えることができないので(守秘義務があるため)山ちゃんが「コーチングの体験話しますよ!」と言ってくださったことが、本当に貴重で有り難いなぁと思っています。ありがとうございます。
”山ちゃん”と私は呼ばせてもらっていますが、山ちゃんはコーチングの使い方がとても上手だなと思います。自分でコーチングが必要な時がちゃんと分かっている。必要な時に、ちゃんとアクションできる、それってとても素晴らしいし、セルフマネージメントができている証拠だと思うんですよね。そして、正直者で、よくしゃべる。よく動く。笑
ほぼ8割9割山ちゃんが喋ってます(笑)でもかなり自走式エンジンを積んでいるので、自分で納得してどんどん動いて行きます。なので、私はほとんど何もしてません(爆)
左脳が元々非常に強くて、論理的に整理するのが得意な山ちゃんだからこそ、コーチングの右脳に働きかけるアプローチは新鮮だったのかもしれませんね。山ちゃんの様に、自分を突破するために自分で自分をモチベートする、そんな風にコーチングをもっと使ってもらえたらいいんじゃないかと思っています。
何よりも私は山ちゃんがいつの日か「志帆さん、夢って叶うんですね!」と送ってきたメッセージが嬉しかったのが忘れられません。そう、諦めなければ、自分が行動し続けたら、叶うんだってことを改めて教えてくれた、力強いメッセージでした。
そして、こうして山ちゃんがご自身の体験をリアルにシェアしてくださる事で、どこかの誰か必要な方に届くといいなと思います。

 

 

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