ここ最近は、自分のココロに忠実に生きているので、ストレスがありません。
比較的最近にお会いした方や、私がしっかりモノオーラの仮面を被っていた時期に関わりのあった方からは(ほとんどじゃんっ)あんまり失敗とかしなさそう、なイメージのようです。
「シホちゃんは、大きな失敗とか、出来なかった経験とか、思い出とかってある?」
と言われました。
あー、自分ではこんなダメダメ劣等生の自分には馴染みがあるのに、意外とそうみられてないんだな。
あるある!!失敗経験!
と思い、失敗の原点を思い出しました。
-----------------------------------------------
それは忘れもしない、小学校4年生くらいの時です。ピアノを習っていた私はソロのコンクールに出ることになっていました。
毎日、毎日、練習して
今でも音や指を覚えています。
ドーミーソシードレドー
で始まる曲。曲名は忘れていたんですが、
ドーミーソシードレドー
と検索したら出てきました。
「モーツァルト ピアノソナタ k.545」
でした。
http://www.youtube.com/watch?v=jPo3uXWJ440 (=フリードリヒ・グルダの演奏)
ステージ脇から自分が緊張しているのが分かったのですが、順番が回ってきて、お辞儀をして、ライトを浴びて、鍵盤に指をおこうとしたら、真ん中の位置が分からなくて、なんと1オクターブ高い音から始めてしまいました!!!
音を聞いて、自分も真っ白!!
止まり、シーンとする会場を感じながら、弾き直しました。
でも自分の動揺が隠しきれず、
途中も飛ばすし、焦るし、散々でした。
なんとか最後まで場をしのぎ、
逃げるように、舞台から袖に戻った瞬間
涙が止まりませんでした。
-----------------------------------------------
ピアノの先生も、母親も慰めてくれましたが、私の中でそんな大失敗は受け入れがたい事実でした。
もう、悪夢。
だからと言っても、ピアノや音楽から距離をとることはありませんでしたが、この曲が頭から離れなくなりました。
何十年経ってもこの曲を耳にすると
あ、コンクールの曲。と思い出します(笑)
母親は、今でもそのエピソードは笑って話しますが、「あのタイミングは、あなたの自我の目覚めよね。小さい頃からそれまでは、大得意に『自分のピアノを聞いて!』って感じだったけど、急に周りの目を意識するって変わったんだもの。」
と言われます。
確かにそうかもしれません。
子供は人の目を気にしない。
そして自由に表現する。
大人は他人の目を意識する。
だから、自由さを失う。
でも、今でも覚えている失敗の原点は
考えてみたら、
私は他人と競い、人に評価判断されるコンクールという場が、本能的に嫌いだったのかもしれない。
ランクをつける、タッチミスを減点する、そのシステムが。
それからも、音楽はずっと好きでした。
高校3年までフルートは続けたし、
音楽の授業も、歌も、カラオケも好きでした。
音楽は自分を表現するチカラ。
自分にokが出せていないと、音は出せない。カラオケの得意な人や、あまり歌いたがらない人を見ても、感じたりしませんか?
そんなこんなで、
まあママになってからは、カラオケ一度も行ってませんが(笑)(最近の曲を知らないので、ある意味行けない!?)中高生の頃は調子に乗っておりカラオケ大好きでした。
それからも、失敗は数々してますし、
人生の踏み外しすら経験しちゃいましたが、失敗こそ価値と、ようやく思えるようになったから、失敗の原点を思いださせてもらったのかもしれません。
あなたの失敗の原点はなんですか?