息子5歳になりました。
満月だから?か、お産のことを思い出しました。
5年前の今日、パンパンのお腹が破水して病院に入った。自分ではなんともコントロールできずに何がOKな状態で、どうなっていたら異常なのか分からなく、ただただ助産師さんの言うとうり。
次第に陣痛もきて、クレッシェンドとデクレッシェンドの山がくる。
痛みで朦朧としながら、吐き気にも見舞われる。もう完全に普通の状態ではなく。
「促進剤をうちますね。」
と院長。
はい…もう子供が無事にうまれるならなんでもベストだと思う方法でお願いします。
そんな感じだったなー。
あんまり覚えてないけど、その間も陣痛がくる度に、母にベットに乗って貰って、全力で腰を押して貰ったっけ。
ちょっとやそっとのマッサージでは効かず、母の遠慮のない全力がありがたかった。
結局、
「促進剤を打ちましたが、赤ちゃんの頭が降りてきてません。破水して24時間以内に分娩しないと感染症のリスクが高まり、赤ちゃんの危険がでてくるので、緊急帝王切開をしたいと思います。ご親族に同意書のサインお願いできますか?」
ということ。
もう、自分のお腹切ることなんてどうでもいい。赤ちゃんが無事に生まれたら、それでいい。
はいはい、サインでもなんでもします。
その後のことなんて考えられません。
先生お願いします。
そして、自分は動けないけど、オペ室の台に寝て、背中に太ーい麻酔を刺された記憶。
程なく、赤ちゃんの泣き声は響き渡り私の胸に抱かせてもらった。
意識が朦朧としていた中、小さな赤ちゃんに私は「こんにちは。はじめまして。」と言った。
実感なんてない。
でも必死に生きて泣いてる。
その後、私は帝王切開の代償がこんなにも自分の身体にくるんだと思い知る。
半身不随、麻酔がきれたら激痛のためモルヒネの点滴、病院のトイレまでリハビリで歩くのが死ぬほど辛くて、車椅子を出して甘やかしてくれなかった助産師さんを心底恨んだり(笑)
帝王切開は赤ちゃんには一番負担なく、お母さんとしては一番大変なフルコースだったわけですが、
あなたに会えたことは奇跡。
どんな痛みでもあなたがいるから大丈夫。
命がけの大仕事。
この先どんな痛みや苦しみがあろうが、命かける経験なんてない。
大袈裟かもしれないけど、そんな経験。
出産の数だけドラマがある。
奇跡の出会い。
どんなお母さんも実は経験してるんだろうな。
5年、あっという間。
ママをママにさせてくれてありがとう。
誕生日、おめでとう。