昔 住んでた家の裏に
小さな公園があって
そこが大好きだった

よく父と母とわたしと妹で
自転車の練習をしたり
一輪車の練習をしたりして

土手にもよく行ったな


保育園へのお迎えに
時々 父親が来てくれるのが
とても嬉しかったのを覚えてるなあ



家族だったなあ
今はどこにいったかなあ あのかたち
妹とも仲良しだったなあ

日曜日に朝早く起きても
必ず父が先に起きていてくれたのが
すごく嬉しかったな

遠い遠い
もう戻れない色んなこと

時々 感情が溢れて
言葉や文字にしてみる時もあるけど
どれだけ言葉にしてもそれじゃだめで

どうにもできないというか



ちゃんとその瞬間を
わたしは大事に生きられてこなかった

いつもいつも
たくさんのことは だいぶあとになって
なんて幸せな時間だったんだろうって


父親も母親も
あの頃よりは 当たり前のように年老いて

わたしも 同じように大人になって

みんなでまた走り回ることも
あの頃みたいな かたちに戻ることは
もう戻ってこないってわかっているけど


無常だなあって本当に思う

歳を重ねれば重ねるほど
こんな気持ちになることが
増えていくんだろうか


いつか もっと年老いたわたしも
今のこのわたしが過ごす日々を
恋しく思うんだろうな

そんな風に流れていくんだろうな
さみしい

帰りたいなあ


父と母が これからも
どうか元気にいてくれますように
楽しく過ごせますように

ひとつ下の妹も
歳の離れた妹も
2人とも幸せでありますように

もう十数年一言も話してない今の父とも
いつかちゃんと普通に話す日がきますように
何を考えて思っていたか知りたい
からだには気をつけてほしいな
それと 母と添い遂げてほしい
なるべくもう喧嘩しないでほしい


大人になるほど
母がどれだけ偉大な人か
父がどれだけ強く優しい人か
頼れる心強い存在か
どれだけ助けられたか 思い知らされる


どうか穏やかに
なるべく傷つくことなく
笑っている時間が多い日々を
彼らが過ごせますように