電車で長門から美祢線美祢で降り、(※午前)9:05のバスで秋芳洞へ行くと荷物を預かってもらえるという。

(※荷物をコインロッカーに預けようとしていたとこだったが)その人の後について行くと、店で飲むとかするとタダ(※荷物預かり料金は無料)で、何も買わなければ100円だという。

『いけすかん』とは思いながらも『まぁ、何も買わずに預かり料払えばいい』と思い秋芳洞へ向かった。

団体ご一同様が多く、嫌だった。

もう少しゆったりと見たかった。

(※秋芳洞から出ると)その前に土産屋が並んでいたが『外郎』とある。

山口の『外郎』は聞いたこともないし、『外郎』というものがどんなものかも食べてみたかったので荷物を預けた所で買ってみるのも良いと思った。

カルスト台地だ。

そこに一時間ほどいたが、とても暑く(※歩くにふさわしい涼しい)いい格好もしてないので、あまり遠い所には行かなかったが、時間的な不安もあったのでバスで大正洞へ行き、次には歩いて30分ほどの所にある景清洞まで行った。

この辺りになるとかなり長門に戻る感じになったが、何しろ秋芳洞・秋吉台がメイン(※目的地)だったのと荷物を預けなければならなかったことを考えると交通料ロスは致し方ないと思った。

それにしても洞くつなどとはいい商売だと思った。

それにまんまと乗って3つも周るのだから・・・。

それを思うと、思う存分無料で歩ける秋吉台にいた方がいいとも思ったが・・・。

景清洞の反対側にはサファリ(※動物公園)があったので(さすがに(※一人では)行く気はしなかったが・・・)そっちの方にも行ってみたかったのだ。

(※午前)9時半頃荷物を預けて、戻ってきたのが(※午後)2時半だ。

自分の荷物を預かったおばあに会ったら、とてもとてもいかめしい顔して「あんた、どこまで行っとったん?」と聞かれた。

『どこでもいいじゃないか』と思ったが、「ずっと回って来た」んだと言った。

とても感じが悪く、念を押すように「何か買えば無料、何も買わなければ料金頂きます」

だと・・・。

早くストレートに言えば、

『絶対何か買え、さもないと料金5百円はとってもいいくらいだ』

と、そう言っているようにしか思えなかった。

一日中外に立って、客(カモ)を捕まえて同じこと繰り返しているのだろう。

そこに『外郎』があったので買ったが、本当に感じの悪いふうだ。

そして小郡(※現:新山口駅)まで行き、観光案内が無いのでイチかバチかでビジネスホテルの『運動靴お断り』という新しい大きな建物の陰にある『○み旅館』へ入って行った。

「すいません」と3回くらい言うと、やっと人が出てきた。

家族的な所だ。(※略)

子どもがいた。

高校生くらいの。

でも『この家庭うまくいっているのか?』と感じる雰囲気がする。

母親は何だか遠慮がちというか、何かを恐れでもしているようだし・・・。

でも、(※宿代)3,900円だ。

そして、明日はいよいよ帰る日だ。

(※家に戻るのは)怖くて、まだずっと永遠にフラフラと何処かへ行ってみたい思いがあるが・・・。

いづれお金は尽きてしまう。

どの顔見せればいいだろうか。

もぬけの殻になりそうだ。

でも、気はすんだと思う。

少しは・・・やらないよりは・・・。

心残りはあるけれど・・・。