J(※姉)が襲われたらしい。
Jは言う。
けど、自分は言わない。
自分にも知らない世界があることを唐突に突き付けられたショック。
それだけのことだ。
親のことが、たまらなく殺してやりたいと思う。
殴りつけたい。
イライラする。
馬鹿はいないのを知っていても馬鹿かと言いたくなる。
耳ざわりだ。
一つ一つの動・作言が。
父は別だ。
母に対しては、ふっと悪魔のような心から変わることがある。
自分はなんてみにくい考えを起こすだろうと。
自分の中にはとぐろを巻いたマムシが住み着いている。
全てを破壊してしまいそうだ。
不幸は、悲しみは、自ら。
今日、母にフルートに行っているのかと詰問された。
苦しくて早くその場を逃れたかった。
責められたのだ。
そう、感じただけだ。
勝手に・・・。
先のことを、あぁすれば、こうすれば、あぁでもない、こうでもないと考えるのは不安だからだ。
常に考えて整理しなければ、いつか『おや?こんなはずでは・・・』というように。
歯車がかみ合わさなくなってしまうのが怖いからだ。
その時、発狂してしまいそうだからだ。
考えていれば大丈夫だというのではないのだけれど。
いまいちその点でいえば楽になれない。
考えるのも少し楽にするためでもあるのだけれど。
神経質すぎるのだ。