母が私のことでどれだけ悩み、J(※姉)に相談しているか、今日そのことを突き付けられた。

母に対してはもちろんだが、Jが可愛そうでならない。

そんな役をいつもJが引き受けていた。

自分はなんて残忍な人間だろう。

こんなにも人を傷つけてまで、いったい何を得ようとしているのか。

得られるのだろうか。

最低な奴だ。

いつもそうだった。

一番憎んでいる姉に、いつも助けられていた。

何も変わりはしていない。

自分はトラウマから逃げることが出来なくても、母だけは憎んでいないのだ。

どれだけ自分に残したものが大きくても・・・。

それなのに、自分は母を苦しめなければならない。

姉を憎んでいるとしたら、そこから生まれたものの延長線上のものだろうと思う。

全てはそこから・・・イヤ、いけない。

自分自身が悪いのだ。

母のせいにするのは、昔の傷のせいにするのは、その後遺症のせいにするのは、逃げか。

例え本当にそれが原因であったとしても、これからは自分が変わらなければいけない。

 

昨日、T(※主治医)に質問された。

一人で外に出れるようにした方が良いか?と・・・。

拘束されるより、気ままにできる方がいいに決まっている。

でも自分は別にそんなことは望んでない。

どうせ、戻るところはオリの中だからだ。

入院についても・・・訊ねられた。

家に帰っても私の居場所はない。

入院も嫌。

名古屋に帰って暮らすことは出来ない。

いったい自分はどうなってしまうのだろう。

迷惑に決まっているというのに、病院は・・・。

ウソでも家に帰りたいということにすれば、奴(※主治医)もどんなに助かっただろうか。

 

ここ2日、良く、とまではいかないが、入院して以来、初めて眠ることが出来た。

食事に薬でも入れているのではないか、と疑っているところだ。

何せ、急に眠れる、など怪し過ぎる。

さぁ、今夜はどうか分からないが・・・。

証拠に、薬の時間に名前を呼ばなくなっているではないか。

汁物には要注意である。

 

25日から、といっても、いつまで続くのか知らないが、絵を描き始めた。

しかも、悪いことに金曜日のノート(※カウンセラーとのやり取りで使うはずのノート※)に・・・。

どうせ使いっこないだろうと思う。

非常に自分としてはなかなかの出来栄えと思うのだが、1つだけあまり・・・出来が悪いものもある。

そんなことどうでもよい。

久々の絵だ、まともな。

少々ノートのケイ線が気になるが・・・。

白紙だと逆に構えてしまうだろう。

もう終わりかもしれない。

この先は描かないかもしれない。

 

ごめんなさい。

皆さん。

悪い奴でごめんなさい。

悪魔で、冷徹人間。

やわらかい心など持ち合わせていない。

持っているのか。

 

私はAからの手紙を心の隅で・・・ど真ん中で待っている。

来ないかもしれない手紙をひたすら待っている。

来なかったらどうなるのか。

ますます、しんどくなるに違いない。

でも彼には無理してもらいたくなはい。

偽善的な愛は要らない。

 

大海原に浮かぶタダのイカだの上。

 

⑦『やわらかな心』(※透過によりノート裏面のマジックインクの写り込み有、掲載につき編集有)