所変わってY市(※実家の近くに借りてもらったアパート)。
何も変わってはいない。
相変わらす吐いてばかりで、
欲しくて買い込んでしまう為、太ることばかり気になる。
骨の出具合ばかりが気になる(※太っていないことを確認する)。
ふくよかな体つきをした美しい女体の西洋画を見ては、美しいと思うものの。
私の罪悪感(※過食嘔吐)は止められない。
私にうさぎが飼えるだろうか。
あまり、『わぁ、わぁ』と喚くことも出来なくなってしまった(※「太る」と喚けば入院するか?と親に脅されるため)。
病院にも行こうとしないからだ。
イヤな思いをしたくない。
ツライ。ツライ。
私はもう終わっている。
不健康な肉体。脂肪の塊。
どうせ死にきれずに、ずるずると生きているのならば、死を迎えるまではキチンと生きなければと思う。
死にたくても生きてしまっているのだから。
キチンと生きなければ。
親に迷惑などかけず、世間並みに生きなければ。
そう、今年も夏が終わった。
夏至。
(※夜、起床し、食料を買いに走るかどうか思案する。
葛藤の末、買出しに行く。
食糧が手に入ると罪悪感に包まれながらもテンションが上がってくる。
薄気味悪い笑みを浮かべて嬉し気にして帰る。
急に、体が落下したかと思ったらひどい激痛。
『片足も届かないほどの深さの側溝に足を落としたのだ。
分厚い側溝の蓋の淵に太ももと片膝を打ちつけた。
肉がないから骨に響く。
折れてないか?
体が持ち上がらない。
後ろから来た車のライトに照らされる。
恥はかきたくない。
渾身の力を振り絞って体を持ち上げる。』
一瞬間の出来事。
また傷を作った。
罰が当たった。
今でも残る傷跡。
側溝の蓋の厚み、上下2本の太ももに刻まれた凹み。)