僕が、拝見させて頂いている、ブログの作者様が
旅だたれて、しまいました。
猫ちゃんを、愛されて、本当に優しく、語りかけるように、言葉を綴られる方でした。
長い病魔との戦いも、お一人で戦い抜いた方でした。
もう、その方の、ブログを拝見出来ないと思うと、
胸が切なくなります。
僕なりに、その方をお送りするには、やはりその方に
ブログを捧げたいと思います。
猫ちゃんや、生命を大切にする方だったので、
僕の大好きな絵本 エリナー. ファージョン作
マローンおばさんを、その方に捧げたいと思います。
どうぞ天国で猫ちゃん達と幸せにお過ごしください。

マローンおばさん 森のそばで
ひとり貧しく くらしていた。
お皿には ひときれのパン
だんろには なべひとつ
話し相手も じぶんだけ
ひとりぼっちの さびしいくらし。
ある冬の月曜日
雪は深く ふりつもり
足音ひとつ 聞こえない。
こおった窓をつつく
かすかな音に 気がついて
おばさんは 窓べによって
耳をすませた。
そこにいたのは スズメが一羽。
みすぼらしくも よわりはて、
まぶたは半分 ふさがって
くちばしも こおりついていた。
おばさんは すぐに窓を開け
小鳥を中に入れてやり
胸にだいて つぶやいた。
『こんなによごれて
つかれきって!
あんたの居場所くらい
ここにあるよ』
戸口のところで 音がする、
カリカリ つめで ひっかく音が。
そこには ネコが一ぴき、
かけ金に 前足をかけていた。
おなかをすかせ のどもかわき
棒きれのように やせこけて、
こおりついた のき下で
かぼそい鳴き声たてていた。
おばさんは とびらを開けてやり
パンがゆ すこし温めた。
年とったひざに だきあげて、
なでてさすって あやしてやった。
『まあまあ おまえさん、
骨と皮に やせこけて。
あんたの居場所くらい
ここには あるよ』
木曜日には ロバが来た。
道をそれて まよったロバが。
重い荷物を 負いつづけ
背中には きずができていた。
金曜日は 冷えこんで
つららが長く のびていた。
どの動物にも わずかでも
おばさんは食べ物を 分けてやった。
『神さまは ご存じさ、どんな動物たちだって みんな 生きていかなきゃいけないってことを』
おばさんは 荒布もずきんも 肩かけも、
パンもお茶もー
なにもかも 分けあたえた。
土曜日の夜が来て
ごはんの時間になったけど
おばさんは 起きてこなかかった。
キツネは いった。『ねむっているのよ』
クマは いった。『ねかせておこう』
ロバの背中に マローンおばさんを乗せて
動物たちは 運んでいった。
木立をくぐり 山を越え
ひと晩中 歩きつづけた。
そして 日曜の朝が来て
最後の雲の峰を越え
天国の門へと 進んでいった。
『だれだね』と 門番の聖ペテロさま。
『おまえたちが そこに連れてきたのは』
『ご存じないのですか、(神さま、お恵みを
わたしたちの母さん、マローンおばさんを。
貧しくて なにも持ってはいなかったけれど
広く大きな心で わたしたちに
居場所を与えてくれました』
そのとき マローンおばさんは
急に 目をさましました。
『まあ、いったい ここはどこ?
わたしは なにを見ているの?
おまえさんたち、帰りましょう。
ここは わたしの来るところじゃないよ』
けれども 聖ペテロさまは いった。
『母よ、入って玉座のそばへ おゆきなさい
あなたの居場所が
ここにはありますよ、マローンおばさん』
心よりご冥福をお祈り致します。
生きとし生けるものの痛みがなくなりますように!
生きとし生けるものの苦しみがなくなりますように!
生きとし生けるものの悩みがなくなりますように!
生きとし生けるものの願いがかないますように!
生きとし生けるものが幸せでありますようにも!
きよし
