商業科の学習に「マーケティング」があります。

マーケティングを簡単に説明すると、ビジネスを効果的に進めるための科学的手法のことです。たとえば、売れるための価格設定や商品を知ってもらうための広告などがそれにあたります。

マーケティングの手法の一つに、心理的効果として「ツァイガルニック効果」というものがあります。

たとえば、あなたが交際相手の異性と喧嘩別れしてしまったすると、その時の記憶は非常に印象深いものとなり、恋愛が成就した時よりもはるかに強い影響を及ぼします。これは両者の交際が「未完」のまま終わってしまったことが原因であり、このように未達成の事柄に対して強く印象に残る現象をツァイガルニク効果と言います。

このような心理的な効果をマーケティングで活用すると、ブログの「続きを読む」とかCMの「webで検索」など相手に全ての情報を与えないことで、自分や商品を印象深く覚えてもらうことを狙うものです。ドラマや連載のマンガもこの効果を利用しています。

これは勉強にも活用できます。私が生徒に良く言うのは、このようなマーケティングの手法を説明してから、勉強は時間を完全に区切ることで、中途半端な感じで学習終わらせることで、逆に効果が上がるのだと言っています。

商業の専門知識が普段の生活に活きる例だと思います。

(担当 櫻井)