サファイアは、鉱物としてはコランダムに属しますが、

 純粋な青色の石もありますが、

青から紫、ピンク、オレンジ、イエロー、さらには無色まで幅があります。

 

また、2色バイカラーや3色以上のパーティーカラー等も 「サファイア」と言われます。

 

赤色のコランダム族の、もう一つの変種である、

ルビー以外の他の全ての色のコランダムに使用される名称です。

 

鉱物コランダムは、アルミニウムと酸素のみから構成され、

ケイ素が存在しない成長環境を必要とします。 

 

 

ところがケイ素は非常に普通にある元素で、

天然のコランダムは比較的珍しいものとなっています。 

 

純粋な状態では、コランダムは実際には無色です。 

しかし天然の無色(カラーレス)のコランダムは非常に稀で、

人工的に作られた無色のコランダムがほとんどです。

 

コランダムの色は含まれる微量な元素によってもたらされます。

微量元素が鉄やチタンの場合、コランダムはブルーサファイアになります。

 

鉄とチタンがわずか百分の数パーセントあるだけで色の原因となり、

コランダムに含まれる鉄が多いほど、青色も濃くなります。 

 

 

ロイヤルブルーサファイアは、ブルーサファイアの中でも

濃く鮮明な青色に濃い紫がかった色合いで、

コーンフラワーブルーに次ぐ深い色合いのある青といわれています。

 

不純物が少なく、透明度が高いことから光が内部で効果的に反射され、

鮮やかな色調が際立つのが魅力です。

 

光の入り方で濃淡が生まれ、深みのある美しさを発揮し、

高い透明度と輝きは、どこか幻想的な美しさがあります。

 

単に「サファイア」と呼ばれる場合は

ブルーサファイアを指します。

 

ブルーカラーが最も王道で人気が高く、

その中でも価値高く扱われる色合いの一つです。

 

ミャンマー産に多く見られる色合いです。

かつて美しい「ロイヤル・ブルー」サファイアはイギリス王室御用達でした。

 

ただし近年では産出量の減少から、

産地よりも実際のカラーの美しさが重視される風潮となっています。

 

宝石鑑別業界の考え方として、カラースケール上で青味が濃く

やや赤手に振った美しい色を”ロイヤルブルー”と定義して

宝石の鑑定鑑別機関で色判定をするようになっています。