ダイオプサイトは、白色、グレー、黒色、褐色など様々な色が存在する石です。

 

その中で特に緑色のダイオプサイトは、

クロムダイオプサイトと呼ばれ、

成分にエメラルドと同じクロムを含有しており、

良質なものはとても希少とされています。

 

その濃厚な緑色と透明感と光沢のある石には、

キャッツアイ効果や十字の色彩を放つスター石も存在し、

コレクターにはエメラルドにも負けないほどの人気があります。

 

 

このタンザニアメレラニ産のダイオプサイトは

有名なタンザナイトの産地です。

 

タンザナイトは5億年前(先カンブリア代)に形成された

広域変成岩である石墨片麻岩に含まれています。

 

岩体は波のような折曲がりの構造として地下に伸びているため、

坑内に白色と黒色が混合したソーセージの形に似た片磨状組織が見られると、

タンザナイトの発見率が高いと考えられています。

 

意外なことに、同地層に鮮やかな緑色の

グロシュラーガーネット(ツァボライト)も発見されています。

 

実は初期に高温の変成岩にグロシュラーガーネットが

先に形成されていたのです。

 

その後、岩石の温度が低下している段階に

地下からマグマの熱水が貫入し、

グロシュラー・ガーネットが分解されてしまいます。

 

そして再び化学反応によりゾイサイトに変わり、

グロシュラーガーネットに含まれたバナジウムは

タンザナイトの紫青色の発色元素となったのです。

 

そのためメレラニ産ダイオプサイトも

バナジウムが関係している可能性が高いです。

 

この大型ダイオプサイトは

この産地特有の珍しい淡いライムグリーン色をしています。

 

これはクロムの含有量が少なく

バナジウムが含まれてこの色になったと考えられます。

 

紫外線でピンク色に蛍光します。

 

原石をそのため楽しむ事もできますが、

原石アクセサリーにするにも最適です。

 

 

30.4×16.6×10.6mm 40.25ct

 

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