さん、に、いち。

といったら、すぐでもこっちを向かって飛んでくる様子のこの少女は

いったい何を考えているの。

わたし、飛ぶことしか考えておりませんってでも言わせるつもりなのか。

それには関することなしに僕はこのように言っておいた。

その様子でずっといるなら足、鈍くなるわ。

いや結果的に何が残るかを考えているのではなくて、

ただ自分はね、目的のために考えて動いているだけなんですよ。

と少女は言ってくれたのだ。

ふーんそうなの。それじゃ、がんばってみな、俺行くからさ。

少女を後ろにして方向を反対にして歩むとき後ろから叫んで来る声が足を引っ張った。

あのーちょっと待ってください。帰るとしても私のジャンプを見てみませんか。