古典的条件づけ
その中でも、ニコちゃんが豹変してしまう
の記事中のヨーキーのにこちゃん。
1週間〜2週間おきのレッスンを続けてきて
4ヶ月。
1ヶ月ほどの自主練習期間を設けて、再訪問
して来ました。
動画では、ニコちゃんが唸ったり、
咬むなんて思えない表情ばかりですが。
レッスンするからには、極力そういった状況に
ならないように環境設定をするからです

咬ませる状況にしておいて、その行動を罰する
ようなことは、プロとしては失敗

だから、練習プログラムも状況を見て変更したり
します。
その中でも、ニコちゃんが豹変してしまう
クレート練習はとても慎重に行いたいのです
が…。
どうしても、悪い印象が拭えない日々が
続きました

やっと、コツコツと練習してきた成果が出てきて
1度も唸ることもなく、練習を終えました

まずは、ママさんの練習の成果を見せて貰います!
クレートの上部を取って行う練習から始めて。
屋根付きでもフードを取りに行ける所まで
出来ていました

ニコちゃんとってクレートは病院やトリミングに
連れて行かれる恐怖の前触れのアイテムになって
しまっています

ハウス内に置いてある時は、入れるけれど
そこに人が関わること=病院やトリミング
と、なればそれは嫌ですよね…。
私も子供の頃、このバスに乗ると歯医者だ

と、思うとお腹が痛くなったものです

そして、暴れたものです

以前は、中に入ったオヤツを食べるよりも
危険だと察知する本能が働いていました。
こちらを警戒するように唸り、目を吊り上げて
扉付近に咬みつくことさえありました。
訓練(敢えてこの言い方)の仕方によっては
そんな行動が出ようものなら、物凄い剣幕で
怒られ、脅かされるのですよね。
危機回避本能は生きていく上で絶対的に
必要だからこそ備わった本能のはず。
『それを犬が上に立っているから』なんて
動物の行動学さえ、正しく理解されていない
証拠ではないですか

危険がないことを、体験させてあげれば良い
それがポピュラーな言い方をすれば、
『叱らないしつけ』『褒めて育てるしつけ』
なのでしょう。
ただ、
そんな言葉だけを聞いて本質を勉強しなければ
『アメとムチ』方式で、人間にとって都合の悪い
犬の行動はムチを与えられる

(人間にとって)好ましい行動は褒め
(人間にとって)悪い行動は叱る・脅かす
理不尽じゃないか

そんな事を平気でアドバイスされたら、
聞き流して欲しい。
その人に大切な愛犬を託さないで欲しい

怖い・嫌だと思っている物事に小さな刺激から
慣らしていく『系統的脱感作』は、ニコちゃんに
負担がなく、入るか?入らないか?は本犬に
選択する自由があるので動画でクレートに
入って行ってるとゆうことは、
脱感作によって恐怖心が取れてきた証拠です

入ったからといって、無理に扉を閉めるステップ
に進まないこと。
こうして、信用もして貰わないといけません。
脱感作の意味が理解出来ていれば
『小さなステップを踏むこと』がお約束のはずです

そして、ここでも正の強化に進みます。
ニコちゃんが行動を起こす
『間を作る』
やみくもにオヤツを投げ入れてるわけでは
ないですよ

私が『クレート』と言うきっかけを与え
ニコちゃんが
『クレートに入る』行動をした結果
『オヤツが出てくる』
正の強化に進んでいるのです

して欲しい行動が出来る環境の中で
その行動が出来たらアメを与え
好ましくない行動(唸りや咬みつき)が
出てしまったらアメは与えない
アメとアメなし
シンプルです。
ムチは捨てて大丈夫です
