困った様子で何度も車を前後に動かしている場面に遭遇しました。
下方を何度もこすって抜けられなくなってしまっているのです。
ここの公園の車輪止めは通常のよくある形のバックで駐車すれば後輪を止められるような所と
何故か4,5台毎に1ヶ所駐車スペースの横側に仕切るようなコンクリート製の車輪止めがあるんです。
広く見晴らしのいい駐車場なのでその不自然な車輪止めは目につくのですが、コンクリートなので色も分りづらく、私もその上を何度か横切りそうになった事もあります。
運転技術のない私が、そのご老人に助け舟などだせるはずもなく…。
でも、一向に車輪止め地獄から抜け出せないご老人。ゴゴゴーという鈍い音が鳴り響く…。
外に出て確認してるその男性の風貌は一見強面…。
「どうしよう…」と葵に呟くも、

「知らん」だわな。
とりあえず声をかけてみた。恐る恐る。
「下がつっかえてしまって、思い切って向こう側に出たいんだけどね…。」
普通に会話できた!良かった。とりあえず、名古屋弁でののしられはしなかった。
後輪が車輪止めを越えられないらしい。そりぁ越えられたら車輪止めの意味なくない?
下がつっかえてるから越えられるだけのスピードも出せないわけだし。それは私でも分る。
どーして良いか分らない二人を見かねた所に又、どーも出来ない年配の女性が近づいてきた。
「私も気になってたけど、何とも出来なくて…。」って。
とりあえず、人がいれば声をかけやすいみたいだし何となくオーバーアクションで下を覗いてみたりしていたら、やっと公園から駐車場に戻ってきたらしき男性が
「まー何やっとるの」と声をかけてきた!
「ハンドル右にいっぱいきって、ゆっくりね!今度左!」ってイラついてる。
でも、的確なアドバイスで7,8回程、ハンドルを左右に切って横に車をスライドさせると見事に地獄脱出!おじ様かっこ良すぎる。
そして、勉強になった。
車を前後に動かすことしか出来なかったご老人と私。
助っ人してくれたおじ様は、横にスライドさせたの。ちょっと考えれば分る事でしょうが、そのちょっとは経験せずして考えられる物ではなかったみたい。この経験によって私の運転スキルは向上したはず!そうだそうだ!
だから、女の運転は…とか言われたりするけど。
運転に自信のある人からはアホだと思うでしょうけど。
分らない人もいるのですよ。こーゆー感覚。
これって犬のハンドリングにも共通してるんじゃないかなって思った出来ごと。

ちょっとしたリード使いで、犬たちの動きは変わるし上手く指示が伝わったり全く無視してくれちゃったり。逆に人がリードされてしまったり。
教える側がちゃんとリードしていければ、飼い主さんは上手くなっていく。
う~ん。やっぱり自分のハンドリング力を日々磨いていかないといけないなって。
だから、パピーケアで預かりパピーのトレーニングをさせて貰えるのはすっごく勉強になっていて、最近は私自身も葵と一緒にハンドリングの勉強に通ってるのです。
学べる環境が周りに増えてきたのは本当にラッキー。
私の先輩や師匠にあたる人達の時は、名古屋には中々学ぶ環境がなくて関東まで学びに行っていた方多いし。
私も学校に通っていた頃はハンドリングのテストがあったから毎日コツコツオビやってたんだよな~。真面目に。ただ、私の仕事はオビを出来るようにする事ではないのでスキルの一つとして今も取り組んでいるくらい。何より犬を見る力と、伝えるスキルアップかぁ。
友達の結婚式にて…。拍手が恐い葵。「やめて~」って言うから小さくパチパチ。
こんな事を知って貰うとかって事が仕事で大事にしてることかな?
