100年ぶりにパリで開催されるオリンピック

(オリンピック:現地時間7月26日~8月11日、パラリンピック:8月28日~9月8日)

 

世界遺産好きの私にとって各競技が行われる会場にも興味津々です。

 

https://olympics.com/ja/paris-2024/venues

 

 

 

 

 

注目したいのが、開会式。

いつものようにスタジアムで行われるのではなく、スタジアムを飛び出して「セーヌ川」で選手たちのパレードが行われるため、観客は無料で観覧できます。

パリ中心部を流れるセーヌ川は世界遺産に登録されていますので、「世界遺産」を舞台にオリンピックのパレードが行われるといっても過言ではありません。

約6kmの工程。あいにく開会式の出発点であるオステルリッツ橋付近は世界遺産の登録エリアに含まれていませんが、ゴールはイエナ橋。

パリのセーヌ河岸』として世界遺産に登録されている西の端が「トロカデロ広場」と「エッフェル塔」。つまり今度のパリオリンピックの開会式パレードでは、『パリのセーヌ河岸』の建物と景観をあますことなく楽しむことができるのです。

 

 

 

 

 

 

 

  セーヌ川

 

セーヌ川では、開会式、水泳とトライアスロンのスイミングマラソンが行われます。

 

首都の中心に位置するセーヌ川は2024年パリオリンピックの主役のひとつであり、開会式が開催されるのは、オリンピック史上初めてのことです。

 

 

 

 

  パリ市庁舎

 

パリ市庁舎では、陸上競技が行われます。

 

ネオルネッサンス建築である現在のパリ市庁舎は、1871年にパリ・コミューンによって全焼した旧庁舎があった同じ場所に、建築家テオドール・バリューとエドゥアール・デペルトによって設計された歴史的な建造物です。

パリの中心に位置する市庁舎と庁舎前の広場は、パリオリンピックにおけるマラソンのスタート地点となります。

 

 

 

  コンコルド広場

 

コンコルド広場では、いわゆるアーバンスポーツと言われる自転車BMXフリースタイル、スケートボード、バスケットボール3×3、ブレイキンが行われます。

 

コンコルド広場は、シャンゼリゼ通りの東端にある、パリで最も大きく、よく知られる市民広場のひとつ。歴史的に見ると、フランス革命の中心的な場所でした。また、パリ万国博覧会(1900年)、現代産業装飾芸術国際博覧会(1925年)などの2つの国際展示会の入場口にあたります。第一次世界大戦終結の祝勝、第二次世界大戦時のパリの解放、1998年のFIFAワールドカップでのフランス代表チームの優勝など国家的祝典の会場となっています。

また、コンコルド広場は「都心環境の中で開催するアーバンスポーツ」というパリ2024大会組織委員会の意向を色濃く反映した会場となります。

この広場に特設アリーナとして設置された「コンコルド・アーバンパーク」は、新たなオリンピック競技として加わったブレイキンや、アーバンスポーツとして世界でも人気の高い3×3バスケットボール、BMXフリースタイル、スケートボードの会場として使用されます。この都市型公園は、7月27日から8月10日のほとんど毎日、4つの競技の舞台として活用されます。

 

 

 

 

  アレクサンドル3世橋

 

そのセーヌ川に架かるアレクサンドル3世橋では、自転車ロードレース、トライアスロン、マラソンスイミングが行われます。

 

首都パリの中心、セーヌ川の両岸に架かる、数えきれないくらいの歴史的なモニュメントに囲まれたアレクサンドル3世橋は、1900年の万国博覧会で落成されて以来、パリの最も印象的な建造物の1つとして認知されています。幅45m、長さ107mの橋の両端にある4つの象徴的な柱は、金色に彩られたブロンズ像を掲げ、パリ2024競技中、壮観な背景を演出します。

パリ2024の他の2会場、「グラン・パレ」と「アンヴァリッド」をつないでいるアレクサンドル3世橋は、自転車競技個人タイムトライアル、マラソンスイミング、トライアスロンとパラ・トライアスロンの壮大な舞台になります。パリ2024開催中は、アレクサンドル3世橋の近くに仮設観客席が設置されますが、大会後は解体され撤去の予定です。

 

 

 

 

  アンヴァリッド

 

アンヴァリッドでは、アーチェリー、自転車ロードレース、陸上競技が行われます。

 

パリの中心部に建つオテル・デ・ザンヴァリッド(通称:アンヴァリッド)は、ルイ14世が統治していた1687年、退役軍人のための軍病院または療養所として建設された建築であり、セーヌ川の対岸に位置する「グラン・パレ」と、「アレクサンドル3世橋」によって結ばれています。アンヴァリッドに面した芝生に覆われた広大な前庭は、パリ市民や観光客のためのレジャーの名所の1つとなっており、スポーツや音楽、散歩などを楽しむことができます。

2024年、アンヴァリッドの南北に広がる遊歩道広場エスプラネード・デ・アンヴァリッドには仮設会場が設営され、アーチェリーとパラアーチェリーの舞台となります。

 

 

 

 

  グラン・パレ

 

グラン・パレでは、フェンシングとテコンドーが行われます。

 

グラン・パレは、1900年のパリ万国博覧会のためにパリの中心に建設された壮大な建造物であり、ガラス屋根の「身廊」と呼ばれるエレガントな空間で世界的に知られています。

2010年にはフェンシング世界選手権の舞台、2017年のツール・ド・フランスの最終ステージで使われるなど、さまざまなスポーツやアートイベントの会場として長い歴史をもちます。パリの象徴的な場所であるグラン・パレは、パリオリンピックではテコンドーとフェンシングの会場となり、閉幕後も多くのイベントの舞台となる予定です。

 

 

 

 

  エッフェル塔

 

エッフェル塔スタジアムでは、ビーチバレー、ブランドサッカーが行われます。

 

エッフェル塔スタジアムは北西側にはエッフェル塔が隣接する、パリの最も象徴的な市民公園であるシャン・ド・マルス公園に仮設されます。ビーチバレーボールとブラインドサッカーの舞台として、仮設の屋外エリアが2024年に設置されます。

また、エッフェル塔スタジアムの近く、公園南側のジョフル広場には「グラン・パレ・エフェメール」が仮設され、パリオリンピックにまつわるさまざまなイベントの開催が予定されています。

 

 

 

 

  トロカデロ広場

 

トロカデロ広場では、自転車ロードレース、陸上競技が行われます。

 

エッフェル塔と向かい合うトロカデロ広場は、パリの最も象徴的なランドマークの1つです。パリ2024開催中、トロカデロ広場には全体にわたって仮設施設が準備され、多くの観客を迎え入れるとともに、アスリートにとっても特別な体験を提供します。

パリの中心地にあるこの場所を会場として、パリ2024の多くの競技や、メダルを獲得した選手らの偉業を祝福する「チャンピオンズパーク」などの記念イベントが開催されます。

 

 

 

また、競技は直接行われませんが、2019年4月15日午後6時頃に火災が発生したノートルダム大聖堂は、12月7日に一般公開が再開される予定で、焼け落ちたせん塔もすでに元の姿を取り戻すなど、再建工事が急ピッチで進められています。

 

(以上、世界遺産登録名「パリのセーヌ河岸」、文化遺産、1991年登録

 

 

 

 

  ヴェルサイユ宮殿

 

ヴェルサイユ宮殿では、近代五種、馬術が行われます。

 

ヴェルサイユ宮殿は1682年にルイ14世の宮殿として建てられ、1979年にはフランス国内で初となるユネスコ世界遺産に登録されたフランスを象徴する建築です。パリ2024では仮設会場が設営され、オリンピック・パラリンピックの競技会場として他にはない歴史的な舞台を提供します。

庭園に近接する遊歩道の周りに、観客席が配備された屋外仮設アリーナが設けられ、閉幕後、この仮設施設は解体されます。

 

世界遺産登録名「ヴェルサイユ宮殿と庭園」、文化遺産、1979年登録

 

 

 

 

全出場選手のパフォーマンスはもちろん、時折テレビの画面に写り込む世界遺産の姿にも期待して、パリオリンピックを楽しみましょう。