首相官邸に現れたその羽織袴姿に、思わずハッと息を吞む。目が釘付けになる。空気が一掃する。

一礼をして、ああ、なんと誇らしく、誉れ高いことでしょう。

 

2018年7月2日、羽生結弦選手が史上最年少・宮城県出身者では初の「国民栄誉賞」を授与された日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首相官邸での「国民栄誉賞」表彰式の様子は、YouTubeで。

 

 

 

 

当日のweb記事をいくつか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五輪二連覇はもちろんですが、

東日本大震災などの苦難を乗り越えての偉業で、国民に感動や勇気を与えたことが評価された

 

当時もそうでしたが、国民栄誉賞を辞退することが美徳とか、カッコいいと捉える風潮があります。

また、道半ばにして受賞するとそのあとの重荷になることや、それに恥じないように生きることがたいへん苦悩することもあるでしょう。

(引退をせず、まだまだ高みを目指す羽生選手だから、私は正直辞退するのではないか?と思ったことがありました)

 

しかし、羽生選手は自分ひとりで受賞したとは考えていなかったのですね。

 

この賞が被災地やスケート界にとって明るい光になることを願っている

 

被災地の方々、そしてスケート界の先輩後輩全員で受賞することなので、「辞退」という選択肢はなかったのでしょう。

 

ただし、背負うものは重く大きいものです。

 

1人の人間として、後ろ指を指されない様な生き方をしていきたいと思っています

 

賞とともに重い責任を受け、それに恥じない生き方をと誓いました。また、賞を受けることで今まで応援してきた人々や被災した地元に勇気と喜びをもたらしました。

(いや、国民栄誉賞を受賞する前も、今も、羽生選手は何も恥じることのない素晴らしい生き方をしてしています。そして今後もずっとそうでしょう・・・)

 

皆さまとともに取れた賞という気持ちがあるため、個人の気持ちを出したくない

 

と言って、記念品については辞退されました。

 

このとき弱冠23歳。

決して浮かれず、広い視野を持ち、この後の長い人生でも背負っていく覚悟があったのですね。

(今思い出しても泣けていきます。本当に羽生選手ったら、どこまでも羽生選手の生き様を見せていただける・・・)

 

 

 

国民栄誉賞授与のあと、スーツに着替えて復興庁へ。

こちらでは「特別感謝状」の贈呈式。こちらの様子もYouTubeで。

 

 

 

 

復興大臣からは「被災地に夢と希望と元気と感動を与えてくれた。復興の力となってくれた

 

16歳で東日本大震災を経験し、それ以降も常に被災地に寄り添い、復興の一助になることを願う羽生選手にとっても、とても嬉しい瞬間だったのでは。

 

こちらについてもweb記事を。

 

 

 

 

 

実際に、羽生選手が着用された仙台平の袴を見る機会がありました。

 

 

 

 

↑2019年2月23日仙台国際センターで行われました、仙台出身のフォトグラファー能登直さんのトークショー「新・ファインダー越しに見たフィギュアの世界」において、展示されました。

(ガラス越しではないのが貴重でした。たしか近くに警備員さんがいました)

 

 

 

 

↑2019年5月31日~6月2日、宮城セキスイハイムスーパーアリーナで開催されました『Fantasy on Ice 2019 inSENDAI』の期間にあわせて、藤崎百貨店の店頭で仙台平の展示がありました。

 

 

 

 

 

↑2022年9月15日~28日藤崎百貨店で開催された「羽生結弦展2022」にて展示がありました。全国6会場で「羽生結弦展2022」は開催されたものの、他の会場ではパネルのみの展示。本物の提示は地元・仙台だけでした。わ~い!

 

 

 

(ちなみに、過去わたしのブログにも、羽生選手の国民栄誉賞受賞関連の記事を書いていました。↓

ただし、当時は羽生選手情報をタイムリーにアップせず、仙台もしくは宮城県内に関してのみ書いていたので、ご了承くださいませ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仙台の伝統である「仙台平」は、まさに羽生選手の国民栄誉賞受賞後に大ブレイクしましたね。

 

 

 

 

 

 

なによりも羽生選手、本当にいつもありがとうございます。

宮城県民の一人として、ジュニア世界王者のときからの羽生選手の一ファンとして、どれほど私は希望と勇気をもらっていることか。

そして、世界中のファン、各被災地の被災された方々にもどれほど寄り添って元気を届けていることか。

国民栄誉賞受賞、また「羽生結弦」でいることは、ときには窮屈な思いもされているとは思いますが、ご家族の前だけでも甘えん坊の姿でいてほしいです。