2024年5月14日、NHK Eテレで放送の「名将たちの勝負メシ」に伊達政宗公が登場です。

 

 

 

 

 

 

 

政宗公は毎朝起床したら身支度を整え、閑所(かんじょ)と言われる小部屋に2時間も籠って、その日の献立を考える習慣がありました。

(その閑所とは、トイレ付きの畳二畳分というスペースに、刀掛けや棚がしつらえてあり、献立を書くための硯や紙、香炉が置かれていたそうです)

 

 

とてもグルメだと言われている政宗公は、下記のように料理にまつわる数々の名言も残しています。

 

 

 

「仮初にも人に振舞候は、料理第一の事なり。何にても、其の主の勝手に入らずば、悪しき料理など出して、差当り虫気などあらば、気遣い千万ならん」

 

(「誰かをもてなすときに一番大事なこと、それは心のこもった料理を出すことである。それも主人自らが作った料理でなければならない。もし自分が作らず人任せにして、悪い料理を出して腹痛(虫気、むしけは腹痛もしくは生理痛)でも起こされたら、こちらの気遣いなどあったものではない。」)

 

 

 

「気ながく、心穏やかにして、よろずに倹約を用い、金を備うべし。倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり、この世に客に来たと思えば何の苦もなし。朝夕の食事はうまからずとも誉めて食うべし。元来、客の身なれば、好き嫌いは申されまい。今日の行くを送り、子孫兄弟によく挨拶して、娑婆の御暇申するがよし」

 

(「気を楽に、心を穏やかにして、多少の不自由があっても倹約を心掛けるように。この世に客としてきていると思えば不足に思うことはない。朝食や夕食がおいしくなくても「おいしい」と言って食べること。元々、お客であれば好き嫌いを言う立場にはないのだから。そうやって生きて、あの世へ帰るときには家族や子供にちゃんと挨拶をして旅立てば良い。」)

 

 

 

「馳走とは旬の品をさり気なく出し、主人自ら調理してもてなすことである」

 

(「人をもてなす際に一番重要なのは料理であり、そのメニューを管理するのは主人の仕事。」)

 

 

 

「少しも料理心なきは、つたなき心なり」

 

(「少しも料理の心得がない人は貧しい心の持ち主だ。」)

 

 

 

 

・・・ということで、政宗公は紛れもなく「料理男子」ですよ。