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BESPOKE

芸術をめぐる冒険と、最近思うこと、いろいろ。

次の日に就職指導の先生を訪ね、
一次面接通過したことを伝えた。
その時に感じたのは、
どうしようもない自信の無さと、
もしかしたらイケるかもしれないという
根拠の無い感覚だった。
面接の練習をお願いしたが、
「もう十分やったから大丈夫だよ。」と言われてしまい
なんとなく自分でもそう思ってしまった。
きっと沢山の生徒を担当していて
面倒くさかったのだろう。
それ以上、練習や事前準備をしなくなってしまった。

ただただ日にちが過ぎて、
とうとうその日が来てしまった。
朝の目覚めも最悪で、
着ていこうと決めていたサルエルパンツは
股下が繋がっているため自転車に乗れない事に直前に気付いた。
走れないうえに、
歩きで駅まで向かってしまった。
時間はぎりぎり。
5分前に着けるか、着けないか。

面接時のドキドキとはまた違った
緊張と不安が襲ってきた。
まさか、遅刻するんじゃないか。
人生最大の勝負の日なのに
うっかりミスで全てを台無しにするのか。
絶望とはこの事を言うのかと。

いたたまれない気持ちで
電車に乗っている時、
携帯に着信が入った。
満員電車で出ることもできないし、
見慣れない番号。
まさか、と思い乗換時に折り返してみると
「はい、ギャルソンです。」

いったい何が起こったのか、
その時の状況ではすぐには理解できなかった。