成田空港へ向かうもの初めてだった。
正直その時まで、どの辺にあるかもわからず…。
両親の車の中で、ただただ落ち着かない時間を過ごしていた。
その日の前日、
朝から嵐のような天候で
打ち付ける雨と風の音でよく眠れなかった。
飛行機が悪天候により欠便となるのはよく聞いていたので、
もしかしたら行けないかもと不安になっていた。
その日も、嵐が去ったばかりで風が強く吹き荒れていたし。
この風で飛べるのかな。
世界のニュースでもめったに聞かない
飛行機墜落の可能性がふっと頭をよぎって
ぞっとしたりした。
テレビや、映画でしかあまりみなかった
空港という建物のスケールのでかさに感動し、
多くの外国人客に、これからの海外生活が垣間見れてドキドキした。
所作が分からず、チェックインの仕方や入国審査の方法など
あたふたしてしまった。
家族と空港のよくわからないレストランで
食事し、日本で最後の食事を満喫した。
といっても、ハンバーグ定食っだったけど。
あの時のなんとも言えない気分は
説明が難しい。
旅立ちと、不安、高揚感。
全てが、その日の荒々しい天候に比例して
混沌としていた。