「スワロウテイル」 | BESPOKE

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芸術をめぐる冒険と、最近思うこと、いろいろ。


BASICS+CONTEMPORARYS

岩井俊二監督作品。


三上博史、CHARA、伊藤歩出演。


日本映画の中で、

傑作と呼べる数少ない「作品」の一つ。

この「作品」と出合って日本映画が大好きになった。

※作品のコアな部分には触れません。


物語

むかしむかし、

円が世界で一番強かった頃、

その町は移民たちであふれ、

まるでいつかのゴールドラッシュのようだった。


移民たちの懸命に生きる姿と、

円をめぐる人間たちの物語。

CHARAの歌声に魅了されて

CDまで購入してしまいました。

10年以上経つ今でも、この作品と歌を聴くと

色々な思いでが蘇ってきます。

ふとした瞬間に思いだすシーンや、歌声や台詞。

個人的にはかなりこの映画に影響されてます。

そんなにまで見た人に何かを与えられる映画は

中々ないのではないでしょうか。


岩井監督の作品は

物語がしっかり作りこまれている上に、

心に響く音楽や歌、

透き通って見えるような美しい映像、

自然体の演技、

独特の空気感などの細かな「演出」がさらに物語の完成度を高めています。

役者陣も素晴らしく、

キャスティングのセンスも絶妙!

CHARAはもちろんのこと、

山口智子や、桃井かおり、江口洋介、大塚寧々、

ミッキーカーチス、渡部篤朗など。


フランス映画のような雰囲気がありますが、

けっして難解ではなく、

見る側も自然体で鑑賞できるはず。

今見ても新鮮さを感じずにはいられない作風は、

「映画」というより、「作品」と呼ぶにふさわしいです。

是非お勧め!!