スキーのホットワックス選び | むらのブログ

むらのブログ

スキー、バイク、釣り、ときどきダーツ・・・
趣味の記録です。

こんにちは

2012-2013シーズンも終盤ですね。
俺は4月に入った時点で今シーズンは終わってしまいましたが、4月に入ってからの降雪もあり、まだまだ良い雪で滑れるゲレンデもあるようです

というわけで、スキー板のメンテナンスについて書いてみたいと思います。
まずは、ホットワックスの選び方。

この記事のあとに、ワックス方法についても書きたいと思います。
これからホットワックス入門という方は、次の記事からご参照ください。


まずはワックスの特性

一般的に、ワックスは雪温度で選択します。
雪温度が低い時は硬いワックス、高い時は柔らかいワックスを使います。

ワックスメーカーは、有名どころでは以下のような感じです。

 SWIX (スウェーデン)
 マツモトワックス (日本)
 GALLIUM (日本)
 R≒0 (日本)


それぞれ、パッケージに対応雪温度が書いてあります。
なので、表示されている対応温度を参考にすればOKですね

2



ワックスの特性は、

■硬いワックス
  撥水性が悪い。
  雪の結晶が刺さりにくい。 
  汚れが付きにくい。 
  ワックスが落ちにくい。 

■柔らかいワックス
  撥水性が良い。
  雪の結晶が刺さりやすい。 
  汚れが付きやすい。 
  ワックスが落ちやすい。 

と、このようになります。


さて、雪温度の話に戻ります。


3



雪温度の高低による特徴は、以下のようになります。


■雪温度が低い
  ・ 結晶が尖っている。
  ・ 湿り気が少ない。(というか凍っている)

■雪温度が高い
  ・ 結晶が崩れている。(尖っていない)
  ・ 湿り気が多い。


こんな感じです。

「雪温度が低い」というのは、目安としては踏んだ時にキュッキュッと「雪鳴り」がするような環境。
気温で言えば、-6~-10℃以下が目安です。

4



そしてワックスとの関係は。

■低温度帯ワックス
<メリット>
 雪温度が低い
   → ワックスが硬い
     → 結晶が刺さりにくい (ソールへの抵抗が低い)
       → 滑る

<デメリット>
 雪温度が高い
   → 雪の水分含有率が高い
     → ワックスの撥水効果が低いのでソールの抵抗が上がる
       → 滑らなくなる

■高温度帯ワックス
<メリット>
 雪温度が高い
   → ワックスの撥水効果が高い
    → 湿り雪を弾く (ソールへの抵抗が低い)
      →滑る

<デメリット>
 雪温度が低い
   → 尖った雪の結晶がソールに刺さり抵抗が上がる。
      → 滑らなくなる。


と、こんな感じだったりします。


1



では、実際のワックス選びの目安です。


厳密な雪温度の測定には、専用の雪温度計を使います。
が、当然アマチュアなのでそんな機材は持っていません。

というか、これから行くスキー場の、しかも未来の雪温度なんて誰にもわかりませんw



というわけで、ざっくりとした目安です。

 ・ 時期
 ・ 場所(エリア)
 ・ 前1週間の天候、気温


俺はいつも、この3つの要素でワックスを選択しています。
必ずしも正確ではないかもしれませんが・・・

では、具体的に選択基準を書いていくと以下のようになります。


<時期>
 ~12月 : 雪温度高い。
 1~2月 : 雪温度低い。(場所による)
 3月~ : 雪温度高い。

<エリア>
 長野エリア :
  標高が2000m級以上の山は雪温度低い事が多いです。
  例えば、志賀だと横手山・奥志賀・東館山頂部、白馬だと八方尾根など。
  あと嬬恋も標高高いですね。

 新潟エリア :
  全体的に標高低い場所が多いため雪温度は高めです。
  しかも、海に近いためか、湿り雪の確立が高い。
  八海山・かぐらなど、雪温度に関して例外的な場所もあります。

 東北エリア :
  猪苗代エリアは全体的に標高が低く、雪温度は高かった気がします。
  低温度帯が期待できるのは蔵王、安比など山形以北かな?
  あと、桧原湖付近のゲレンデ(グランデコ、猫魔)に行くとパウダー期待できます。

 北海道 :
  12月、3月以降だとニセコは雪温度高めになる事がありますね。
  ただ、札幌国際スキー場は何故か12月から雪温度低かった事が多いです。
  そういえば、俺がスキー場で経験した最低気温-26℃もこのゲレンデだったな・・・


というわけです。

が、ゲレンデによっては雪温度が予想できない場合があります。
寒波の有無や天候で全く雪温度が変わってしまう事があるからです。
迷いますね。

俺もよく迷ってますw



この場合、どうするかと言うと。

答えは簡単


撥水性が高くて、硬いワックスを使えばいいんです。

「撥水性が高い」というと、フッ素です。


なので、フッ素の含有率が高くて低温度帯に対応した硬めのワックスを持っておくと、新潟~長野の雪では重宝しますよ
特に、日本の雪は汚れているので、硬めのワックスの方が汚れによる抵抗も少なくなって滑りやすいんだとか。


あ、あともうひとつ。


雪温度が特に低い場合は、フッ素含有率が高いと逆に滑らない事もあります。


なので、何でも高フッ素が良いというわけでも無いと。
奥が深いですよね~。


ワックス選定を間違えるとソールに引っかかるような感触があり、「滑らない」ことを実感できます
なるべくなら、そんな事はなくして気持ちよく滑りたいものです。



というわけで、長々と書いてしまいましたが・・・
これを読んだホットワックス入門者の方々にとって、少しでも参考になってくれたら嬉しいです


5