自撮りでは顔の片側が広く見える。別の写真に替えると、その偏りは小さく見える。対称性を測るツールは、2枚目のほうに高い点数を出す。変わったのは顔なのか、写真なのか、それとも測り方なのか。
対称性の点数は、画像に写っている選ばれた部位を表したものです。2枚を並べて、どちらもレンズを向いているか、同じ部位が見えているか、表情は近いかを先に見てください。点数を読む前に、違いの原因を確かめる手順になります。
この文章は Looksmax Scale のために用意しました。同サービスのツールについては後述します。実際に知りたいのは、目に見える左右差と、視点、表情、点数の計算ルールによる差を、どう分けて見るかです。
目に見える部位から始める
目から下へ見ていきます。両目の目尻が見えているか、片眉だけ上がっていないか、口は力が抜けているか。次に頬と顎です。髪が輪郭を隠していないか、顔の向きのせいで片側がフレームの外に出ていないか。この写真で違って見える部位、たとえば口角の片方が高く見える、といった点をメモします。
対称性の計算は、こうした左右の比較を決まった手順にします。中心線を引き、対応する部位をペアにし、それぞれのずれをどのくらい重視するかを決めます。その選び方を知っていると、写真と点数を並べて読めます。
ある方法は目尻の位置を比べます。別の方法は顔全体の輪郭を使います。さらに別の方法は画像の模様を比べます。近い問いではあっても、同じ測定ではありません。影は、顔の目印の位置が変わっていなくても、画素を比べる方法の結果を大きく動かすことがあります。
Looksmax Scale の顔の対称性ツール(https://looksmaxscale.com/face-symmetry)は、眉、目尻、小鼻、口角、顎の点という5つの組を見ます。両目の中央を結ぶ線に直角で、その中点を通る中心線を引きます。次に、各点と、その中心線を鏡にしたときに反対側の点が来る位置を比べます。ずれは頬の幅に対する割合で表し、まとめて点数にします。
その点数は、選ばれた点の位置をまとめたものです。肌の細部や影は、選ばれた点の外にあっても、顔の見え方には関わります。元の画像を結果の横に置き、それぞれが何を見ているのかを確認してください。
写真は奥行きを平らな画面に畳む
顔には奥行きがあります。写真はそれを平面に投影します。顔を横に向けると、それまでカメラから同程度の距離にあった部位が、カメラに対して違う位置から見えるようになります。片方の頬はよく見え、もう片方は隠れます。対になる目印の、画面上の関係が変わります。
扉を正面から撮り、次に斜めから撮るところを想像してください。扉の実寸は変わっていないのに、画像上の幅は違います。顔はもっと複雑ですが、物そのものと、その投影を分けるという点は同じです。
スマホを近づけると、視点も変わります。遠い写真を切り取って、近い自撮りと同じ頭の大きさにしても、近い視点そのものにはなりません。画面上の頭の大きさを揃えただけでは、対称性の結果を比べるには足りません。
比べるなら、カメラまでの距離を近くし、正面を向いた写真から始めるのが実用的です。カメラは目の高さ付近に置き、レンズの近くの一点を見て、顔の両側が同じように写っているかを確認します。これで避けられるばらつきは減ります。ただし、スマホの写真が立体の評価になるわけではありません。
画像を水平にしても、頭の動きがすべて消えるわけではない
頭の傾け方は一種類ではありません。耳を肩に近づける、鼻を左右のどちらかへ向ける、顎を上げる。これらは平面の画像に、違う影響を与えます。
画像を回転させると、耳を肩へ傾ける種類の傾きは補正しやすくなります。顔を横に向けて隠れた頬を見せることはできません。顎を上げて失われた見え方も戻せません。ツールは傾いた画像を補正できても、姿勢のほかの要素には敏感なままです。
上で述べた方法では、中心線は両目の中心に合わせて傾きます。画像のなかの、耳を肩へ近づける傾きには追随できます。鼻を横へ向けることや、顎を上げることは、ツールが測る見え方を変えるので、別に確認してください。
これを、自分の骨格を測る実験にする必要はありません。基準になる1枚を撮り、次にわざと少しだけ顔を向けた2枚目を撮ります。2枚目は姿勢を変えた写真だとラベルします。写っているものを比べるのはよいですが、この2枚から、回転1度あたりの決まった減点を推定しないでください。略式の1回の比較では、その関係は決まりません。
表情と、点数の作り方も差を生む
片眉を上げる、片側だけ微笑む、一瞬顎に力が入る。こうした動きは、対になる点を別々に動かします。カメラが捉えた表情の、実際の差であることはあります。それが、ずっと続く骨格の差だとは限りません。
結果を読む前に表情を確認します。力が抜けた写真は力が抜けた写真と、笑顔は似た笑顔と比べます。関係する目印に髪がかからないようにします。点が隠れていたり、推定が不安定だったりすると、その後の計算は、不確かな出発点から、いかにも精密な数字を出すことがあります。
ツールによって、正規化のルールも違います。ずれを頬の幅で割れば相対的な測度になり、画素のまま残せば画像の大きさに左右されます。部位の組の重みも、同じ生のずれを別の表示点数に変えることもできます。
同じ製品のなかでも、目印の平均的なずれ、10点満点の点数、参照集団のなかでの位置は、別のものを指します。どれか一つでほかを代用しないでください。2つの結果を比べる前に、定義、尺度、ソフトウェアの版を確認します。「対称性」という同じ名前でも、同じ測定だとは限りません。
点数は、材料の一つとして読む
研究では、対称性は魅力度の評価と関連するいくつかの特徴の一つとして調べられてきました。Rhodes による顔の美しさ研究のレビュー(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16318594/)は、対称性を、平均的な顔立ちや性差の特徴と並べて論じています。その研究は、市販の対称性点数が、人の魅力をまるごと測るものだとは言っていません。
確認するときは、この順が実用的です。
1. 元の画像を残し、違って見える部位を特定する。
2. 顔の向き、表情、影、そしてその部位が両方の写真で見えているかを確認する。
3. ツールの測定の定義を読み、わかるなら結果と一緒にソフトウェアの版も残す。
4. 同じファイルをもう一度解析して、繰り返しの読みを確認する。より明確な画像が必要なら新しく撮り、新しい入力だとラベルする。
結果が食い違うときは、まず画像の条件と定義を確認します。関係のない点数を平均して、より正しい答えを作ろうとしないでください。方法が書かれていないなら、その不確かさは数字に付けたままにしてください。
いちばん役に立つ結論は、かなり控えめなものです。この写真は、別の写真よりも、特定の左右差を見やすくしている。それがあれば、基準にする写真を選び直せます。静止画の1枚を、顔の最終的な記述として扱う理由にはなりません。