どんなにお酒を飲んでもさみしい気持ちは変わらない。悲しいほどに酔えなくて、ただただ現実を見ている。まるで冬空の帰り道みたいに電話をかけたくなったけど、話したい人の電話番号は未だに知らないままだった。この気持ちの置場所を見つけられそうもない。
あれから帰ってきてからずっと頭をかすめるのはあのことばかり。あれは夢だったんじゃないかとも思うけど、胸の中だけではない痛みが否応なしに思考を引き戻す。震えるような幸せのあとに待ち受けていたもの。その正体はよくわからないままだけど、私は今不安に押し潰されてしまいそう。できることなら消えてしまいたい。消えてしまいたいと思うのはあの日以来だ。今死ねたらどんなに楽だろうかと思ったら泣けてきた。信じるしかないのは知っている。もう不条理なことなんていらない。大切なことはもっと単純明快でいいはずなのに。大丈夫だと言い聞かせて、物分かりの良いフリして強かって見せて…でもやっぱりつらくなって結局迷惑をかけるパターンだ。真実を知りたいけど、知るのがこわいよ。