デパス服用きっかけ
今から20年ほど前に低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)治療で入退院していました。
脳や脊髄を満たす脳脊髄液が何らかの理由で減少することで、脳の機能が低下し、全身症状が出る疾患です。(事故、出産のいきみ、外傷、覚えてない位の外的衝撃もきっかけになり得ます)
個人差はありますが、頭痛、首の痛み、身体の痛み、全身倦怠感、鬱症状、パニック症、慢性疲労症候群、その他多種多様な症状を引き起こし、QOLを著しく下げる辛い病気です。
低髄液圧症候群については、つい最近米倉涼子さんが治療してきた話をテレビで伝えていました。
https://www.sankei.com/article/20240614-GPZNCNVIUJIFNH2ZIT6HIVNVZY/
「病気を広く知ってもらい、治療に取り組む医師が増えて苦しむ人が助かる一助になりたい。」
そんな米倉さんの想いが伝わり、少しは認知が広まったと思います。
とはいえ、一般的にはほとんど理解はない病態ですし、保険も効かず、対応している病院限られています。
何より米倉さんのように社会復帰出来るくらい回復する人ばかりではありません。
発症から診断がつくまで20年。その後、治療を始めて20年以上経ちます。成長期に脊髄硬膜が穴だらけなのにろくに栄養も摂らず、ストレス過多だったため、診断がついた時には手遅れでした。
何年もかけて行った外科治療は功を奏さず、後遺症も残ることに。
30代は、寝たきりで起き上がれず呼吸もままなりませんでした。
そんな私を見かね、主治医が症状を緩和する目的で処方した薬がデパスでした。
初めて飲んだ時、症状がわかりやすく半分くらいに軽減しました。
飲んだ時は、魔法の薬だと思いました。
それだけ効果を感じるということは、代償もあるということ。どれだけやめるのが難しい薬なのかを知らされずに長期に渡って処方され続けたこと。
もっと早く気付いていたら、違う未来があったかもしれない。
私の初ベンゾ服用は、脳外科入院中でした。