まさか自分がこんな
恋愛することになるなんて
思ってもみなかった
こんなの、テレビやマンガの中だけなんだろうって
あの日までは…
高校三年生になって、本格的な「受験生」として忙しい毎日を送っていた。
いろいろ親や先生と相談して、やっと決まった志望校
でも一般で入れるレベルの大学ではなく、担任からも
「推薦にかけるしかない」と言われていた私は、推薦試験の内容に大嫌いな英語があることを知ってショックを受けた。
「うっわー…最悪」
そう思いながらも、まだ諦めたくないと思って、英語のT先生に相談してみることにした。
「ねぇせんせー…
これ見てっ??」
「ん?どしたん?」
「私が受けたい大学の過去問です。この長文読んで日本語で小論書けってことらしいんですけど…私にできますか!?」
「ん~?そやなぁ」
そう言いながら問題の英文に目を落とす
低い声…関西弁がよく似合う。
おじさんと呼べる歳なのに、オシャレで全然そうは見えない
授業は怖いと有名だけど、普段は面白くてみんなに人気の先生。
いつ見ても女の子に絡まれているし、教室から見えるとそれだけで、キャーキャー言う子もいるくらいだ。
でもそれを軽くあしらうようなクールさがまた、T先生の人気の理由らしい。
…はっきり言って私にはよく分からなかった。
みんなどこがいんだろ?などと一人で考えていると
「うーん。思ったより簡単やな。この程度英文ならまだ時間あるし、本気でやれば受かる可能性はあるかもな。とりあえず問題作っとくから、放課後もう一度僕のとこに来て?」
「はーいっ♪
お願いします!!」
もともといろんな先生と仲の良かった私は、T先生ともよく話はしていたため、そんなに気は使わずにすんだ。
とりあえずお礼を言って職員室をあとにする。
これから何時間か後に起こることなんて、考えもしないで…


幸せ(笑)







