彼が結婚して…
腕時計をプレゼントして…
彼が結婚してしまったショックを必死で隠して過ごしました。
だけど、結婚したと知ってから、なぜか会いたくてたまらなかった…
それでも意地を張れたのは、彼がわたしを思ってくれていると思っていたから。
彼は、わたしの気持ちを理解できるわけもなく、「他の人のものになったから欲しくなったの?」なんてひどいことを言われました。
もうかなわない思いなら、最後まで意地をはってやる!
…なんてことができないユミタロウは、彼がわたしを思ってくれていると思い込み、会えなくても頑張っていました。
月1あるかないかくらいの意地っぱりなメールをするのが、精一杯です。
でも、そんなことは、まったく無意味でした。
彼は、別れてからもずっとわたしが思っていることを知らないから…
同居人と幸せに過ごしていると思っていました。
わたしはどうにかして、また会える口実を作りたくて、彼に預けてあったスキー板をもらうことを思いつきました。
探してもらって会いました。
そして…もうすぐ子供が生まれることを知りました。
なんと、皮肉にも結婚して初めての再会をした夜に奥さんに迫られて子作りをして見事、命中。
その前に会ったとき、彼に「寄りかかっていい?」と言われて、わたしに触れたいと言われているようで本当はうれしかったのに、彼を離せなくなってしまいそうで断ってしまいました。
それに、わたしではなく、奥さんと幸せに暮らしているのにわたしに寄りかかるなんて…耐えられないという複雑な気持ち。
彼がわたしにそう思ってくれたなら、素直になればよかった…
だけど、それができないユミタロウ。
夕方になって、産休前で職場の旅行帰りの奥さんから連絡が入り、そそくさと帰る彼の後ろ姿を見送りました。
付き合っているときは、何度も手を振ってくれたのに…
一度も振り返ることもありませんでした。
それでも、心のどこかでわたしを思ってくれているのでは…?と思いたくて、彼が戻ってきてくれる気がして、そのままずっと待っていました。
何分待っても、戻ることはなくて…
ひとしきり泣いて…
泣きながら帰りました。
今でも、奥さんを迎えに急ぐ彼の後ろ姿が忘れられません。