大・タイガー・立石展(7/20〜9/5)、青森県立美術館へ。
「ナイトミュージアム」の「館内鑑賞ツアー」に申し込んでいたのですが当選し、息子と参加してきました。
タイガー立石展では「水の巻」の解説が素晴らしかった(すべてが素晴らしいのですが)。
館内鑑賞ツアーは勉強になりました。
常設展で唯一作家の名前の棟方志功室にも、金魚ねぶたの絵がありました。「とらのゆめ」と夏の睡魔(眠たいーねぶたいーねぶた)ねぶた、金魚ねぶたが一体化したこの入口の飾りつけ、素敵でした。
検温したりアルコールスプレーをしたりしてからチケット受付へ。うちは息子の手帳でフリーです。
展示室で真っ先に出会ったネオン絵画の富士山。
富士山はどの絵にも出てくるので、ウォーリーを探せ感覚で、富士山を探しながら作品を見て歩きました。
撮影していいのは最初の富士山と、最後の壁面が赤青緑の大作が展示されているこちらだけでしたが、
200点を多すぎると感じない展示でした。流れが心地よかった。
絵の中のパロディを楽しむとともに、
「水の巻」のキャプションにあった、
「イメージはすべて等価で自由自在に引用再編」という示唆に共感。
ジャンルは違うけれど、私も自分が好きなことはすべて等価に感じており、
本もマンガも美術も演劇もアニメも大食いもテレビ出演もYouTubeも旅も写真も庭仕事も空を見るのも雲も電信柱も、
等価で楽しい大切なことだと思い、
私に画力があったら、どんなイメージの混沌を描くのかなーと思いました。
東京国立近代美術館の復習?みたいな。
岸田劉生の麗子、甲斐庄楠音の「裸婦」、
中村彝の「エロシェンコ像」、岸田劉生「道路と土手」、
絶えず繰り返される縄文のイメージは隣が三内丸山縄文遺跡であることを思うとイメージの相乗効果すごいなと思う。
裸婦は黒田清輝の「朝妝」、腰巻き事件で有名な作品ですが現存していません。
和田三造の「南風」、作者名は忘れてもこの絵と展示室のあのあたりにあって、というのは忘れない。
アーティゾン美術館の「海の幸」青木繁。
高橋由一の鮭の生々しさ。
三島由紀夫の写楽の役者絵風大首絵。一鷹二富士、茄子はどこ?
アトムの後ろをついてくるのは高倉健さんでしょうか。
あらゆる関心事が全体として絵になっていてパートもイキイキしている。
もう1箇所撮影してもいいコーナーを作っていただけるとしたら、「陶」作品ですね。360°グルリとまわって鑑賞しましたが、図録もよく映し出していましたが、すごく気に入っていたので…。
図録や関連作品など、すべてが楽しく、クルマで2時間とはいえなかなか来られませんが、もう1回は見たいなーと思います。