大・タイガー・立石展(7/209/5)、青森県立美術館へ。


千葉市美術館で開催されている時からこの時を待っていた、
というわりにいろいろありまして、やっときのう、8月14日に見ることができました。

 


「ナイトミュージアム」の「館内鑑賞ツアー」に申し込んでいたのですが当選し、息子と参加してきました。


タイガー立石展では「水の巻」の解説が素晴らしかった(すべてが素晴らしいのですが)

館内鑑賞ツアーは勉強になりました。




 


常設展で唯一作家の名前の棟方志功室にも、金魚ねぶたの絵がありました。「とらのゆめ」と夏の睡魔(眠たいーねぶたいーねぶた)ねぶた、金魚ねぶたが一体化したこの入口の飾りつけ、素敵でした。


検温したりアルコールスプレーをしたりしてからチケット受付へ。うちは息子の手帳でフリーです。


 

展示室で真っ先に出会ったネオン絵画の富士山。


富士山はどの絵にも出てくるので、ウォーリーを探せ感覚で、富士山を探しながら作品を見て歩きました。



 

撮影していいのは最初の富士山と、最後の壁面が赤青緑の大作が展示されているこちらだけでしたが、


200点を多すぎると感じない展示でした。流れが心地よかった。



 

 

絵の中のパロディを楽しむとともに、

「水の巻」のキャプションにあった、


「イメージはすべて等価で自由自在に引用再編」という示唆に共感。

ジャンルは違うけれど、私も自分が好きなことはすべて等価に感じており、


本もマンガも美術も演劇もアニメも大食いもテレビ出演もYouTubeも旅も写真も庭仕事も空を見るのも雲も電信柱も、


等価で楽しい大切なことだと思い、


私に画力があったら、どんなイメージの混沌を描くのかなーと思いました。


 

東京国立近代美術館の復習?みたいな。

岸田劉生の麗子、甲斐庄楠音の「裸婦」、


 

中村彝の「エロシェンコ像」、岸田劉生「道路と土手」、


 


絶えず繰り返される縄文のイメージは隣が三内丸山縄文遺跡であることを思うとイメージの相乗効果すごいなと思う。


裸婦は黒田清輝の「朝妝」、腰巻き事件で有名な作品ですが現存していません。


 


和田三造の「南風」、作者名は忘れてもこの絵と展示室のあのあたりにあって、というのは忘れない。


 

アーティゾン美術館の「海の幸」青木繁。

高橋由一の鮭の生々しさ。



 

 


三島由紀夫の写楽の役者絵風大首絵。一鷹二富士、茄子はどこ?



 


アトムの後ろをついてくるのは高倉健さんでしょうか。

 


あらゆる関心事が全体として絵になっていてパートもイキイキしている。


もう1箇所撮影してもいいコーナーを作っていただけるとしたら、「陶」作品ですね。360°グルリとまわって鑑賞しましたが、図録もよく映し出していましたが、すごく気に入っていたので…。


図録や関連作品など、すべてが楽しく、クルマで2時間とはいえなかなか来られませんが、もう1回は見たいなーと思います。