(ミニアチュールzero大賞受賞 伊山桂 抱えた調子)
【第7回F0公募展 ミニアチュールzero 2021】
2021年7月19日(月)〜7月31日(土)
会期中無休
10:00〜18:30
最終日は10:00〜15:00
彩画堂S-SPACE
盛岡市材木町4-30
アートショップ彩画堂 彩画堂さんのHP
真夏日ですね。わが盛岡もうだるような暑さです。
暑さを忘れさせてくれたのはミニアチュールzero、、今年も開幕です。
アートショップ彩画堂さんが主宰する公募展なのですが、今年で7回目、応募総数169点(応募作はすべて展示されます)。
第1回から毎年通っていますが、0号というもっとも小さなサイズのキャンパスに描かれた(時には刻まれ、刺繍された)作品の個性が輝いていて、その中をあるくことは花盛りの森にいるような気持にさせてくれます。
飯坂真紀さんの「アヤメ月の七日」。月の異名が好きなのでまずタイトルに目がゆき、
十日の菊、六日の菖蒲、という慣用句から1日遅れての菖蒲。菖蒲の花の向こう側にある建物もおもしろい。
浅倉伸さんの「the rampancy(跋扈)」はTwitterで見ていたより立体感があり(画像よりもっと飛び出ています)、
海鮮丼や宝箱のようなにぎにぎしさです。ウニの貝殻もいいアクセントですし、メルトツムリのさらなるメルトぶりも楽しく、見ていて明るい気持ちになりました。
柴田有理さんの「フキ、ホスタ、サンギナリア」。
私は柴田有理さんのファンなので、今年も出してくれてありがとう、という気持ちでこの絵から活力を感じて、
喜びました。ホスタは別名ギボウシ、サンギナリアはカナダケシとも呼ばれる花です。
会場で柴田さんにお目にかかったところ、この絵に寄せたコーディネートでした。
コロナ禍でひとと会うことも減りましたが、ギャラリーや美術展でばったり会うとちょっとうれしい。
真冬に彩画堂さんで受講した「真冬の画材屋ワークショップ2021 《額縁屋になりきる会リターンズその2》ででご一緒した方との再会もありました。
プリン同盟会長三河渉さんの作品「迷宮入り」。金髪に黒いワンピースの女の子の
運命が気になります。
紙町銅版画工房 岩渕俊彦さんの「A rose is a rose」。
ギャラリーCyg TOASTでの 「岩渕俊彦個展 A rose is a rose」は歌人くどうれいんさんの短歌に触発されてうまれた
作品の短歌と絵画、凸版写植と銅版画のコラボレーションに注目したのですが、
こちらの作品の写植は金色で(画像だとわかりにくい~)、細い三日月と夜の川面に映えて静かできれいだなーと思いました。
彩画堂さん主宰の「真冬の画材屋ワークショップ」の「油絵入門」でお世話になった辛文遊先生の「夏だな」。
モデルの女性の眼差しも夏のように強く、絵全体が強く発光しているかのようでした。
やはり彩画堂さん主宰の「真冬の画材屋のワークショップ」 「絵のかたち」でお世話になった工藤祐奈先生の
「zig zag」。銀色の下地にペンで描かれたブルドッグにカラフルな刺繍が生き生きとしたリズムを与えています。
狩野直子さんの「たのしい時間」。ご自身のSNSでもよく編み物の画像があがっていて、
羊毛をつむぐ用具で毛糸のかせをつくるところからの編み物も楽しそうでした。
ふだんは水彩画が専門の方ですが、この作品は楽しさがあふれています。
zero展は絵画作品にかぎらず、このような立体作品もOKなのです。
宮城県の美術コースのある高校からの20点ちかいまとまった出品も目立ちました。
自分の世界を豊かな想像力で描いている作品に心惹かれました。
月の地表のような林檎がよかった。
1度ではもったいないので会期中にもう1度訪れたいと思います。
ではでは♪