2年前までは東京都庭園美術館はその気になればいつでも行ける場所でした。実際年に2回くらいは行っていたと思います。

 

コロナ禍の世の中になってから初めて訪れました。チケットはもちろんネットで日時指定予約して、スマホの2次元バーコードを見せて紙のチケットを発券してもらう方式です。

 



会場を訪れるまで知らなかったのですが、オール撮影OK。これは大盤振る舞い!

 

展示されていた作品にルネ・ラリックの美術館として知られる北澤美術館や角館の大村美術館の名前が。北澤美術館は友達と行ったことがあるけれど、大村美術館はいいよーと言われているのにいまだに行っていないんですよね…行かなくては。

 

 

撮影OKだったので、作品も撮ったけれど、アールデコの室内装飾も撮りまくりです。



 

カーテンもまた作品を引き立てています。

 

またライティングも超絶技巧といいたいくらい。こちらはガラス板の囲いをつくった上から3つのライトで

照らしています。

 

 

ガラスの透過性をいかんなく引きたてる魅惑のライティング。

 

各室にいる監視員の方々はよく勉強されていて、こちらの質問に打てば響くで

答えが返ってくるのも感じがよかった。そこで口ごもられたり、聞いてきますと言われると、

もう怯んじゃうんですよね。基本臆病なので拒否されたと思っちゃう。

 

きょうは思う存分質問をし、答えがズバズバ帰ってきて、気持ちいラリーだった。

 

 

いつも見ている香水塔も、ほかの作品を見た後だと見慣れたもの、に見えなかった。

 

ラジエーターカバーも部屋の雰囲気に合わせて替えてある。

こちらは魚とアンモナイト、貝、巻貝など。

祖父が板金工だったのでこういうのを見ると祖父を思い出す。

 

祖父は勤め先の仕事以外によく頼まれて、屋根に付ける雲をつくっていた。

屋根に雲?と思うけど、その頃の流行りだったのでしょうか。祖父は器用でセンスもよかったらしく、

わりによく頼まれていたらしい(祖父は子どもが話しかけただけで怒鳴る人なので近所の人から聞いた話です)。

 

 

作品とおなじくらい室内装飾についても写真を撮ったし、質問もしまくったなあ。

部屋によって天井の通気口の透かし彫りのような文様もちがうんですよ。部屋の雰囲気にあわせて替えてありました。

きょうはじめて気づいた。

 


食いしん坊なので大食堂のザクロとパイナップルのシャンデリアが大好き。



ライティングでこんなにも綺麗な暖かい色が引き出せるなんて…。


作品の下に置かれた鏡もライティングの助けになっているのかしら。ただきれいだなーとだけ思っていたけれど。




 ふだんは撮影できない正面玄関のガラスレリーフ。

なぜかシン・エヴァの最後、ゲンドウ君を迎えに来た翼(翅?)を持つユイを連想しました。


この建物がこれからもずっとこの場所にありますように。出口で保存のための寄付をしてきました。素敵な時間をありがとうございました。