柳田陽一ねじ」
じつは公園の作品でなにか見落としたなあと思って、もう一度でかけたのでした。
営業のあとだったのですが、日が長いのでまだまだ明るい。
あーメートルネジ、六角ボルトだ懐かしー。と旋盤の授業を思い出して喜んでしまいました。
しかしMはメートルネジのMじゃなくて、やっぱり盛岡のMでしょうね。
ネジの面が草のレリーフ仕立てになっていることに気づきました。
野外展のキャプションというか作品タイトルはこのように
表示されているのでした。
丘の方にもう一度もどってみると、小笠原卓さんの作品もきのうとは違って見えたりして。
はじめに見た時は龍のように見えたのですが、
写真にすると伝わりにくいですが、手前に円形が見えると思います。
この円形のまわりに沿って配置されているので、これはカタツムリなんじゃないか。
いやべつに生き物にしなくてもいいんですが、巨大なカタツムリに見立てて喜んでしまったということですよ。
この日は晴天というわけではなかったのですが、空の雲がおもしろかったです。
風景とともに楽しむのが野外アートのおもしろさだとも感じました。
なぜまたこちらの方向まできたかというと、丘の上に「テトラは旅したい」
のテトラが目立って見えたからです。
先日来た時はテトラたちがわりにぺっちゃんこだったのですが、
赤いテトラが直立しているのが遠目にわかって、
お?と思い走っていましたね。
風の加減で自立したりペタッとなったりするのかな。
その変化も「旅」ということなのでしょう。
ということで、ここからはまた月曜日にもどります。
「GIft」 伊山桂 伊山琳 (岩手県)
横からだとわかりにくいですが、傘が装着されているのは画架です。
黒い上着の青年が伊山桂さん、伊山琳さんはお姉さんで、
桂さんはここに会期中(6/14~26)はここに滞在して、絵を描いたり、
自転車でアートフィールドいわて会場をパトロールしたり、お客さんと話をしたり、
植物を観察したり、花を育てたり、その土を買いにサンデーまで出かけたり、
その記録をつけてお姉さんとその記録を共有するという作品を日々つくっていらっしゃるところです。
ここにあるインテリア(内部という意味のインテリアの逆に外に開かれていますが)は
すべて伊山さんが準備し、配置したものだそうです。
これはテレビ台ですが、画材や伊山さんのファイルなども収められています。
ここで暮らしているんだなあという感じがします。
鉢植えの花はうす紫色で、ペットボトルのキャップやラベルの色とよく
映えているなあと思いました。
自然の中にいて、鉢植えの花を育てているのも不思議な感じがします。
甘い香りがするなあと思っていたら、干し草でした。いや干し草じゃなくて、
このまわりを刈った草ですが、突如現れたミレー空間という感じです。
全然伊山さんの作風とはちがうのですが、ここで暮らす伊山さんを思うとき、
アンリ・ルソーのパレットをもってこちらを見ている自画像を
連想していました。まわりが滴るような緑の季節だからでしょうか。
そこから間もなく、ピンクの太い綱が目に入りました。
全然作品とは関係なく、お父さんと7,8歳くらいの女の子が自転車の練習をしていて、
あれ?このひとたちも作品の一部なのかな?と余計な連想が働きました。
伊山さんの「Gift」経由で来たので、そういう目になっていたんですね。
縫うように進む 菊池麻衣 (岩手)
この時間、林の向こう側からの夕日が木漏れ日のように入ってくるのが
素敵だった。たぶんアートフィールドいわてがなかったら、今の時間ここにはいないよなあと
思いました。連れてきてくれてありがとう。
こちらを見てやっと気づく。
チェーンステッチとラインステッチじゃない!
これは結び止め。
結び止めして、糸を切ってつぎの場所に縫うように進む。
人生を俯瞰できたらどんなステッチサンプラーになっているんだろう?
ツナガル↔キニナル ナガザキタカコ(岩手県)
ここでは鏡に自分を映して喜んでいただけでしたが、
この作品はギャラリー彩園子Ⅰの「キニナル↔ツナガル」へつながるのでした。
こちらは鏡の作品ですが、彩園子の作品は椅子と鏡が組み合わせられていて、やはりこの赤いマスク(なのか?)がモチーフになっていました。
会期はきょうの16時までなので、近くの方ぜひ盛岡中央公園へ。そしてギャラリー彩園子へ。
岩手県立美術館では本日から足立美術館展が開幕なので、美術館から出たら外を散策してみてはいかがでしょうか。
ではでは♪