「夢」や「む」より美術館方向になにかカラフルなものを発見して走り寄ると、
colors2021 小原久美子(岩手県)
モチーフつなぎの花が出現します。
全部で九つありました。野原に9つの花を探すのは、
夜空に星を探すことにも似ているなあと思いました。
てくてく広い公園を歩きながら、時間の移ろいにしたがって、太陽や雲や空がかわっていくのが
また楽しい。もとより雲のある空が好きなので、アートも撮影しますが、
風景も撮りまくり。デジカメがメインですが、スマホの方がいい絵になりそうと思ったらそちらで。
このブログも両方の画像が入り混じっています。
太陽を雲が覆うとき、雲の輪郭が金色に光るのがすきなのですが、
まわりに高い建物がないので気持ちよかった。
岩手県立美術館を背景にまさにアートフィールドにぴったりな作品がありました。
関係Jun.2021 in 盛岡 -シカクヲアルク‐
高島芳幸(埼玉県)
野の草や花や土の起伏もこの作品の中にはいっているところがおもしろいです。
四角のまわりもてくてくあるいて一周しました。
いま思ったのですが、シカクはスクエアの意味だけじゃなくて、視覚や死角のことも
入れているのかもしれない。
ブログだと淡々とまわっているように見えると思うのですが、実際はFacebookのMAPをみて、
こっちに向かって歩けば会えるはずだ!とか、タイトル撮り忘れた!とか、あのアングルの画像もほしい、ということで
戻ったりあれこれありました笑。
誰かが夜空に描いた星座をつなぐ線は僕には見えない
川村康徳 (岩手県)
石も板も切り株も、どれも味わいのあるものばかり。
手前の切り株はひこばえが妙なところから出ていておもしろい。
解体された住居の廃材ではないだろうかと思われる板を重ねて、
漬物にちょうどいいような丸みと重さのある石で留めています。
この作品は先人記念館の方から車で材料を運んできて、ここで組み立てたんだろうなあと
想像します。
この作品を見ているところで、出品者のひとりである伊山桂さんに声をかけられました。
自転車に乗って、作品のみまわりをしているところだったようです。
それもなかなかおもしろい事象だと思います。
ここから竹林の向こう側にひろがっている公園に向かいます。
止まない通り雨 田沼栄美(岩手県)
雨というとネガティブというか、消極的なイメージですが、この雨はなんだか
明るさと強さを感じました。天気が良かったせいでしょうか。西日にきらきら光って、
そこも生気がみなぎっている感じです。
きれいな発色の青。
結束バンドの青ではなく、またちがう系統の資材のようです。
ん?ひとりキャンプかな?と目を引く木立の中のなにか。
近づいてみるとリアルなキャンプではなく、生活に関係のなさそうな不思議なものも
配置してあります。
オペラ=水とバケツ、たわしと直角三角形 内藤晴久(東京都)
ここに風が吹きつけたり、雨が降ったりしたら雨だれや風の音でバケツや箒や板が
オペラをはじめるのかな、と思ったりして。
単純に並べられたモノがおもしろく、これが緑の中にあることがまた楽しかった。
こちらも吹き流しの作品ですが、
ビニールのなかに赤い口紅のマスクが縫い込められています。
時風 川口直子(岩手県)
時風にはいくつかの意味がありますが、ここはその時代の風習という意味だと思います。
コロナ禍でマスク装着が風習になっているということと、
そのマスクでつくられた吹き流しが風に吹かれて揺れているというところに
風刺があります。
現実的にはコロナになってマスクが当たり前になると、マスクで覆われている部分の化粧はしなくなりました。
マスクにべったり口紅が付くのを避ける意味でも口紅は避けたい。
この口紅マスクを最初に見たとき感じたのは、笑っているたくさんの口、でした。
その第一印象も忘れないようにしたい。