こんにちは。

『ポーの一族』、小学生時代はお話がモザイク状に発表されるし、近所の子が貸してくれるのを読むので抜けることも多いしで、じつはよく分かってなかった気がします。中2にくらいになって、『トーマの心臓』があまりにも好きだったので手に入る限りの萩尾望都作品を読むようになったわけですが、


最近また読み返して、こちらが年を重ねるにつれて素晴らしいなあと思う場面が増えていく。





現実の私はとっくに半世紀以上生きており、息子も18だ。



これは息子小学2、3年かな。川崎市藤子・F・不二雄ミュージアムにて。


こんな美少年(になりそう)だった子どもが、



その後こうなるとは誰に予想がつくでしょう。


残酷な神が支配するとか残酷な天使のテーゼと意味もなく呟きたい。


今朝洗濯機を眺めながら息子が、


お母さん、お金が貯まったらドラム式洗濯機に買い替えよう


と思いがけないことを言い出しまして。給料でパソコンを買うと言っていた子が洗濯機の心配をするとは。でもなんでドラム式。


いや、これから何十年も洗濯機が血を吸い続けるからいいやつを買った方がと思って。


吸血洗濯機だから。


息子は鶏肉を捌く仕事をしている。


職場体験の時は息子には無理かもと思ったけど、足の裏が痛いとか肩が凝るとかいいつつ、毎日洗濯したてのユニフォーム一式を詰めたリュックで出て行く。


作業着は時々血がついてくるわけだが、


「きょうは返り血を浴びた」


とかむしろ楽しげである。


これから何十年も血を吸い続けるから吸血洗濯機。


その表現には笑ったが、もう息子はいまの仕事を一生やろうと思って、給料で家のものを新しくして行く未来を考えているんだなあと思った。



息子の希望するドラム式洗濯機がわが家に導入されたら、「エドガー」と名づけたい。


長持ちしてくれると思うのである。