「バベルの塔へのはじめの一歩」 
床のチェッカー模様といい、見上げるわんこの姿といい、窓の大きさといい、「バベルの塔」といい、
既視感(イタリアの中世宗教画にこの犬いた気がする…)をパッチワークしつつプリン世界に溶け込ませていて
すごく好きな絵なのですが、三河会長はいつからプリンにバベルの塔を重ねあわせていたのでしょうか。
 
 
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展示作品が多く、ホールにもさまざまな作品が楽しく展示されているのですが、
「プリン人生ゲーム」の最終ゴールがプリン同盟員全員が住めるプリン御殿。
バベルの塔=プリン御殿でもあったのかも。
 
 
写真の説明はありません。
 
プリン同盟FB、2021年5月3日の投稿から、安ヶ平愛美さんのテンペラ画展「MATERIAL TERRARIUM」
オープニングパーティで14段を積み上げている盛岡タイムスの記事(2015年12月24日)。同盟結成14年目だから14段。
 

 

 
安ケ平愛美さんの作品「Pax Puccinica」
 
ラテン語でPaxは「平和」「平和の女神」、
「Puccinica」はラテン語じゃないけどプッチンプリンのことだと思われるので、
 
プッチンプリンを捧げもつ平和の女神
 
のアレゴリーじゃないかしら。
 
エッグテンペラで描かれた背景の金色の帯状の部分のうねうね模様と、女性のグリーンの
ニットに浮き出た模様のうねうねの相似にも興味をかきたてられます。
 
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三河会長の、
 
「完全にプリンになった会長の脳を食べて自分たちもプリン化しようとするプリン同盟員たち」ほか、
イタリア・ルネッサンスの宗教画を思わせるプリン画との関連も深読みしたいところです。
 

 

 
一方、このような「アマビエちゃんハウス」もあり、
あのアマビエちゃんがコロナ禍から人類を救う活動のアフターでは
このようにアマビエな家族に囲まれてくつろいでいるかと思うと楽しい。
アマビエちゃんの主食もプリンであることが窺える。

 

 
ホール展示の橋本勲さんの木彫は、「(秋田の淡水魚「ハリザッコ」ならぬ)プリンザッコ」

 

 
ジンメン=プリン=カメムシほか、背中にプリンを載せた謎の甲虫たちの木彫、
ほかにプリン的な家具もありました。
 

 

 
「プリン帽子とカラフルプリンマフラー」(橋本扶美子)、
 
「YOGA猫」(橋本夫侍子(ふっちゃん))
小さな紙粘土でつくられたねこ達とプリン。中央のプリンタワーを走っているのは
メロスかな。
橋本さんの名字の方の作品がつづくので、きっとファミリーで出展したんだな、
と確認はしないけれどそう思った。
 
 
上 Caramel bleed
下 Melting light (村上紘一)
 
私は英語が苦手なので(日本語にも弱い)、翻訳アプリやYahoo!にきいてみたところ、
 
上 キャラメルの出血
下 溶ける光、光を溶かす
 
というような意味でした。ああ、たしかにトロリと凝固しかかったカラメルの…
Melting light は木漏れ日やキラキラした金色のなにか、クリムトの絵などを連想させて、
プリンのカリカリカラメル…と思った私です。
 
 
「おいしそうなプリンの木」村上悠子
村上紘一さんのお嬢様だと思われます。きっとそうだ。
プリンの木のそそりたつ感じがよく出ています。
 
花とアートの森に出れば、鎌田紀子さんの「プリンの実」が風に吹かれております。
 
 
このような何気ない関連性や親和性を思い込みで深読みするのが楽しい。
 
 
プリン同盟の父、岩渕俊彦さんの「北のプリから(プリン流能楽師)」
作品に溢れるユーモアと優しさがたまりません。

「プリンのある自画像」
ああ、プリン同盟の方々はほんとうに萬鐵五郎が好きだ。
 
三河会長の萬バッヂにもこの絵のイメージが使われております。プリンの所在地はちがいますが。
こちらは消しゴムはんこ作品です。版画のまわりに書かれている言葉は、
萬鐵五郎の「鉄人独語」からのパロディですが、
お好きな言葉を当て嵌めてお楽しみください。
 
 
 
 
「プリンスティード星座図より「プリン座」」。
 
 
 
そして岩渕さんの作品の隣に、伊山桂さんの「PUDDING」。
伊山さんは岩渕さんに習って銅版画集『少しずつ知ること』を出しています。その銅版画集に
推薦の言葉を寄せていますし、ここはやはりそういう繋がりで配されているのだと思います。
 
 
伊山さんの作品は油画ですが、これはイーゼルを含めての立体作品のように
思えます。絵の中の人物はプリンと家具と一体化したように思えます。
イーゼルまで全体を目に入れると、ああこれはこういう作品だと思います。
全体にプリンカラーでまとめられた作品なのですが、なぜか、
手前に見える大き目の手に松本竣介の作品を連想してしまいます。
 

 

 

ホールに控えめに展示してあった、第20回プリン展、
プリン展atいちびっと(花巻市東和町土沢)のポスター。
 
プリン同盟20周年展は5月30日(日)までですが、そのあとの
プリン展も見逃せませんね。
 
(つづく)