話すのが苦手だった。


しかし運転免許がなくてもいいから、という理由で入った販売の仕事で、お客様の話をよく伺うのはもちろん、

それに沿った提案販売をしなくてはいけない。

いちばん向いてない仕事に就いちゃったねと言われてぐうでない状況。

ところがどうでしょう。
話す目的があれば私はけっこうスラスラ話せて売上も稼げるのでした。学生時代、理科が苦手だったのにお客様に説明するためなら勉強も苦にならない。

で、8年続いた販売仕事だが、そこをやめて某町役場の事務臨時についた途端、まったく喋れなくなってしまった。だって話せることなんかなにもないんだもん。昼休みも共通の話題もないし、学校を出てから、いや高校から基本昼休みはひとりだった私に、他人とのランチタイムは地獄すぎるだろう。専門職の職場は私だけだったし、販売は交代でお昼なのでいつもひとり。山頭火みたい。

というわけで山頭火女の私はすぐに駐車場のマイカーでグリコのカフェオレとコンビニのたまごサンド、週刊モーニングという極楽ランチになったのでした。

ずっと同じメニューでも飽きない方で、グリコのカフェオレは3年ぐらいハマっていたし、コンビニでは7、8年たまごサンドだった。その後山崎ランチパックのたまごに移行し、紅茶花伝ミルクティになるわけです。


その後紆余曲折あり、結婚して青森でまた販売仕事の事務パートについたわけですが、専門知識がすでにあるジャンルだったのと、紆余曲折の間ビジネスソフトの勉強もやっていたので、ここではよくしゃべった。もちろん仕事のことだが…。

その後更に紆余曲折あり。

いろいろ経験してわかったのは私は自分の興味のあることについてしか喋れないし、仕事と趣味以外の話題は苦手だということです。

あ、健康とか運動とか筋肉とかストレッチの話は聞きたいし喋りたい。健康も趣味なんだな。

きょう初めて会ったお客様とコロナワクチンの話から、

土佐の「絵金祭」の話になり、サンライズ瀬戸の寝台で〜というもはや妄想劇場を繰り広げる私。

お客様が鉄道関係の方だったので、絵金祭もサンライズもご存知だったのですが、

改めて考えると初対面の人になぜ夢を語っちゃうんだろう。

でも生命保険やPayPayの話ではどんよりする私ですが、架空の旅ではひたすら生き生きするので、

私に老後の話は振らないで。

ではでは♪