発行は2018。コロナ以前から会議はスマホでいい、と主張しているけど、それより、

やりたいことに集中してやる喜び、ワークライフバランスよりやりたいかやりたくないか、

という考え方に共感する。

実際に会ったら苦手な人かもしれないけど、テキストで知る堀江さんの心の声はその通りですとしか言いようがない。

「世の中には、それほど悪い人はいない」
「人生はいつからでもリカバリーできる」

全然違う世界観と思われるかもしれないけれど、

ポール・ギャリコの『ハリスおばさんパリへ行く』を思い出す。ロンドンで通いの家政婦として働くおばさんがディオールのオートクチュールのドレスに恋して、節約に次ぐ節約を重ねて、ついにパリに向かい、この誰もが手を差し伸べて応援したくなるおばさんはついにファッションショーでディオールのドレスに逢うのだ。

バランスはめちゃくちゃ。おばさんは未亡人でずっと家政婦をしていて愛嬌のある顔立ちながら、ドレスを着ていく場所などない。節約で靴からは足がはみ出している。それでも自分が好きなことに突進してゆくおばさんに爽快感を覚える。

私なんかがドレスを買ったって、とか、お金を貯められるわけがないとか、そんなことは一切考えずひたすら前進するおばさん。

ホリエモンとおばさんには全然似たところはないようだが、好きなことに損得考えずに行け、という点は同じだ。

でも、きっとホリエモンなら自分がデザイナーになってファッションショーを企画する方向性に行きそうな気がするけど。