赤ワインにだったら砂糖もシナモンクラッシュもクローブもレモンもぶちこむのですが、

ホワイトワインなので苹果だけでいいかなあと。八百屋さんでしまった実の赤と緑の半々くらいの苹果が大きなレジ袋にぎゅうぎゅう入っていくら、という破格だったやつ、

寒い玄関に置いていたせいか(玄関をスッキリさせたかったので野菜も果物も台所へ移動しました…台所がいま溢れてる)まだ固いし酸味もある。

苹果には体を温める作用があるので冷え性の人は柑橘は体を冷やすので避けたほうがいいけど苹果はむしろいいのかも。

amazonから届いた本は、『貧乏の神様』『南相馬メドレー』柳美里、『365日季語手帖』夏井いつき

『貧乏の神様』は以前雑誌のレビューを見て、おもしろそうと思っていたので。

思っていたものとは全然違ったけど、例えばネットの誹謗中傷、鬱、鬱からくる貧困など、本書のエッセイが雑誌に掲載された12、3年前のことなのに、いまもいろんなところで残念ながら繰り返されて解決されない。まあ私もブログをネタに福祉課に児童虐待を通報(奈良だったか滋賀だったか西の方)があり仕事なのでと紋切り型で仁義を切られたのもまったく同じだし、

なぜか落語に救われるというか落語をよく聴くのも同じだ。鬱体質の人のパターンなのか?

ほかにも自分が体験したようなことがあり、こんなにふつうの人でしたっけ?と思ってしまった。

昔の柳美里の不幸は手の届かない高嶺の花のような不幸で際立っていたが、『貧乏の神様』ではその貧しさも不運も自己嫌悪も、かなり多くの女性に共感されそうな気がする。

『重版出来!』が好きな人だったら、デビュー時からずっと自分の本が出たら書店訪問をしていたというくだりに黒沢さんを思い出すだろう。

日本のふるさと遠野じんぎすかんマラソン は私も2度走っているので、シリアスランナーが多いといえばそうかもと頷いた。しかし柳美里さんは妖気は感じられなかったようで残念である。私は走っている時に風景のあちこちに妖怪を感じてそれで励まされた(真夏のハーフなのでちょっとしんどい)。

全然関係ないですが、以前演劇関係の打ち上げに混ざった時に、

演劇の人には柳美里さんは演劇の人であり作家であるけど、マラソンをやる人という部分は知られていないんだなと思った。それがふつう。

私の見地は村上春樹ウルトラにもでるし海外マラソンも走る人。好きな村上春樹作品はマラソンについて書かれた本です。息子の見地はとにかく主人公は女が出てくればセックスするし必ず誰かが自殺する、そして息子は村上春樹のマラソンは興味がない。

『南相馬メドレー』はこれから読む。

『365日季語手帖』夏井いつき、掲載されている句がどれも誦じたくなるし、デザインも目に優しく買ってよかった!である。

今年も自分に優しくを旗印に好きな本やマンガを読み、出来るだけ楽しいと思える瞬間を大切に生きたいと思った。

まるで太宰治の小説みたい笑。


死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目しまめが織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。(「葉」太宰治)