こんにちは!

 

『水木しげる漫画大全集』の月報を読んでいたら、若き日の村澤昌夫さん(水木プロダクション・チーフアシスタント)と水木先生の貴重な写真が!

 

たしかにロン毛ではあるけど、マンガの中の「ぼく」はゲゲゲの鬼太郎に寄せたキャラクター造形だったので、だいぶイメージが違うなあ。

 

 
立ち位置もおなじなので、比較されたし。
 
 
手塚治虫先生に関するマンガは多々あれど、水木先生についてアシスタントの視点から描かれた作品はこれ1作と云ってよく、
 
この点描の描写もいろんな意味で深い。
 

 

 

私はマンガ全般にすきなので、手塚治虫先生について描かれた『ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~』(吉本浩二)や『手塚治虫アシスタントの食卓』(堀田あきお&かよ)も読んだのですが、そのなかで新米のアシスタントが点を打っていると、

 

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そんなに細かく打つと水木先生の点描になってしまう、

 

と注意を受ける場面がありました。作家同士の対立というようなことではなく、

 

点描だけでどの作家の点描かわかるのか!

 

と美術系の才能がないのはわかっていましたが、その違いがたぶんわからない自分は愕然としました。点描…奥が深い。

 

 

てん
 
鬼太郎はバカでしょ。正義の味方だから
 
みずから生み出したキャラクターに対するこの突っ放し加減。愛着を持っていないわけではないのですが。
 
 
この大全集のポスターは境港の水木しげるロードにあった大きな酒屋さん(水木しげるグッズの公式販売店にもなっていて、よりどりみどりのグッズがあった)でみかけて、すでに1回配本は終わっていたんだけど、書店に行って予約はがきにハンコを押してもらって投函し(たしかそんなシステムだったと思う)、
 
2013年から配本がはじまったので、当時は小学生だった息子のお迎えの帰りに書店に寄って、配本を受け取っていたんでした。
 
その後、書店は閉店し、跡地にはマツモトキヨシが煌々と輝き、
私はべつの支店で配本を受け取るようになったんだけど、最初から受け取っていた書店では店員さんが、ふつうの配本とはべつにある、特別な巻(これはべつに予約しないと買えない)についても教えてくれたりしたので、
 
できれば最後まで最初の書店で受け取りたかったなー。

 

 

 

 
村澤さんの若い日の写真を見て連想したのはこちらのコマですよ。
 
水木しげる先生の鬼太郎はいろんな鬼太郎があったことをこの大全集を取るようになってから知ったんですが、

 

 

「沢田研二風のキャラはぼくの持っていたレコードジャケットを参考に描かれている」というくだりをサラッと読んでいましたが、
 
もしかしたら村澤青年のキャラもかぶせてあったんじゃないか、と思ったりしてみます。
 
ではでは♪