いろいろ欠点はあるけど、欠点を欠点と思っていなければ大丈夫。
 
人の顔が覚えられないというのは、もうはじめに言っちゃってるので
ただのクセくらいにしか思っていません。だって覚えられないんだもーん。
 
いっぽういまだに受け入れられないというか、劣等コンプレックスの種がこれ。

コンプレックス=劣等感じゃなくて、コンプレックスは複合的な感情という意味で、
劣等感という意味で言うときは、劣等コンプレックスというようです。
内田百閒先生の随筆にもあったなー。
 
さて、劣等コンプレックスですよ。
 
私の十代からの悩みは左右段違い平行棒的目の位置です。高さも鼻筋から瞳孔までの距離もバラバラ。‬
‪左の顔だけ回転コピーできないかな(向かって右が私の左の顔ということになります)。‬
 
右目は配置のせいか、外斜位という眼位異常なんですよね。
 
気を抜くと黒目が外向きにつーっと動いちゃう。
 
この目のせいで、テレビに夢中になっていると顔が少しずつあらぬ方向を向いているという…
外を向く右眼と左眼の焦点を合わせるために首がうごくわけ笑。
 
父が特に叱ったりからかったりして、このクセをやめさせようとしていたんだけど、
 
クセじゃないから!
眼位異常という状態だから! 手術をすれば治るけれど、
逆に手術でもしなければ治らない、躾とか悪い癖とかそういう次元の問題じゃないってことです。
 
無知な親を持つと子どもはほんとうに苦労する。
 
母も眼は悪かったんだけど、眼位異常ということは知らなかったみたいで、
病院でちゃんと見てもらおうという発想はなかったみたい。高校までずっとテレビを見ていると
誰かに指摘されるのでおちおちテレビに熱中してもいられない。
 
自分では気づかなかったけれど、 ひとと話すときも顔があらぬ方向を見ていることがあったようです。
 
友達は誰も言わなかったけれど、ある女の子と私が似ていると友達がいうので、
どこが?と聞いたら、話しているときに顔が横を向いているところ、と言われてわかったです。
 
その女の子は左右の視力がものすごく離れていたので、そのために両眼視機能がおかしかったんだと思うけど、
つまりわからないと、ただの変な癖というふうにとらえられてしまうわけです。
 
私は子どものころからなにもしていないのに突然相手の機嫌が悪くなり、無視されたり、怒鳴られたり、という理不尽な目に遭うことがあったのですが、いま考えたら、そのうち2割くらいはこの眼位異常のせいかもしれないですね。
 
相手にしたら、突然相手が顔を横にして皮肉な見方で自分を見ているのが腹立つなーって感じだと思う。
だって毎日見ている親でさえそれが生まれつきの目の異常だってわからず、ずっと叱っていたくらいなんだもん。
 
というようなこともふくめて、
 
私は自分の目が劣等コンプレックスであります。
 
でも56までくるとこの顔に愛着もあって、直すか?と言われると困るんだけどね。‬
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