息子は、

もう私以外の人類からは

かわいい♡

とは思ってもらえないかもしれない。

と思っていましたが、

やばい、ついに私もかわいいと思えない

と、今朝もむなしい気持ちで息子が寝る前につけっぱなしにしたテレビ蛍光灯3箇所を消してあるき、

怒りのあまり眠くなり、無駄に1時間半追加で寝てしまった。

泣き寝入りと言いますが、泣くとスッキリしてよく眠れますよね。安眠のために適度な泣きが人生には必要だ。私はつねに眠い体質なので怒りのあまり眠くなる。怒りは脳味噌が空まわりするので疲れ眠くなるのである。

夢も哀しみも欲望も 歌い流してくれ(「歌姫」中島みゆき)

私の場合はスカートの裾を潮風になげる歌姫に依頼せずとも、布団をかぶって眠れば悲しみも痛みも絶望も洗い流されるのである。

どうでもいい話だが、「歌姫」の歌詞から私が連想するのは、

百人一首の「難波江の芦のかりねのひとよゆゑ みをつくしてや恋ひわたるべき」で、

こことここがどうでああだという解釈より、嘘の波間にたゆたう憧れや夢や悲しみを薄いスカートの裾で浚う歌姫がいて背中あわせに別れを歌う男女が見えるからだ。

というように日々怒りと悲しみをもたらすわが息子セブンティーンである。大江健三郎さんの「セブンティーン」とはかけ離れた、ハダカデバネズミを肥満体にしたような哺乳類♂である。

そんな息子ですが、言葉がキュートなんですよ。

さっきiPadを抱えてきて、

「お母さん、この子のお世話もしてもらえませんか」ともじもじキューピーみたいな仕草で差し出して要は充電タノムなんだが、

1ヶ月に2本も充電ケーブルの根本からダメにした息子を、この言葉でつい許しちゃって買ってきたばかりの充電ケーブルで充電にかかる私だった。