2019年12月8日日曜日、最強大食い王決定戦2020決勝。
ものすごい快晴。東京とはいえ12月ですよ?
私は手を太陽にかざすポーズが好きです。
すごくリラックスしている、これから自分にどんなことがあってもすべてを楽しめる、そんな気持ちでした。
エーゲ海にでも連れてこられたかと思いましたが、豊洲でした。ギリシャの遺跡か?という幻想を呼んだ真っ白い建物は、バーベキュー会場。
12月とあってそんなに大勢ではありませんが、数組のファミリーがいたと思います。
この海を見ながら大会前インタビュー。
私はまだparaviのネット配信を見ていないので、撮ったインタビューが使われたのか分かってないです笑。勝手気ままに書いちゃってます。
そういえば過去大食い以外の友達から記事の編集や削除を依頼されたことはありますが、大食い選手からはいつも読んでますとか楽しみにしてますとしか言われないなあ。
ほかの選手からあんなこと書いて大丈夫?と心配された記事(大食い王関係)もあったんですが、それも一切お咎めなし。読んでないだけという気もするけど。
ふだんの私は過去のトラウマで大きな音や怒鳴り声にビクビクッとなるような繊細な傷つきやすい人間ですが、
大食い王に出ている時とブログを書いているときはご覧のとおり、怖いもの知らずであります。
初めて会った時は声が大きいし愛想よく喋るタイプでもないので、出来るだけ離れて怒られないようにしよう、と思った笑。
その後女王となった私は予選にゲストとして呼ばれることがあったのですが、この予選では誰が通ると思いますかとか1位は何杯行くと思うとか、そんな会話を交わすくらいになりました。
私は家が職人の家だったので、腕で認められたい気持ちが強く、それだけしかない。
前夜は白田さんからアドバイスももらったし、いつになくリラックスできた前夜だったのですが
そういえば恒例の前夜インタビューもなかったし。前夜インタビューより当日直前インタビューの方が断然いいです。いろいろ組み立てる時間なので、そこにカメラが入ると乱されるというか…。
自分は1回戦で負けても仕方ないなと思っていました。
肉リーグだったからではなく、ごはんでも麺でも、
トップ通過は出来なかった確信があります。
やって見なければわからない、それも事実ですが、番狂わせにも限界はあります。
私はどのリーグでもよくて2位通過、もしくは3位で落ちていたと思います。
あのデカ盛りの令和丼では一つずつ片づける食べ方が好きな自分が運を拾っただけで、河田さんにも新井さんにも勝ち目はあったはずです。須藤さも前日があのステーキでなかったら。
1回戦も準決勝も運を拾って決勝。
いままでは驕りといえばそうですが、
最低でも決勝は残るすなんなら女王戦は最低目標優勝としか思っていなかった自分が、
今回、まさかの決勝に残っている、という気持ちでいることも不思議で。
寝る前に「いだてん」の嘉納治五郎先生の言葉をネットで探し、
「他人に勝つより自分に勝て」という名言がガツーンときました。メモ帳に書いて寝ました。
ちなみにこのメモ帳には選手全員のサインと白田さんの言葉、アスリート名言集、集合時間などがメモされております。
いつも現場に着くと段取りや準備でなかなか落ち着いた時間がなかったのですが、決勝の日はスタートまで余裕があった気がします。
高橋みなみさんとも少し言葉を交わし写真も撮らせてもらいました。
3月31日の女王戦ロケでは(OAは令和元年5/1)ふっくらしていた高橋さんですが、このロケではスッキリして、可愛いというより綺麗でした。
小柄な高橋さんの6kg減は私の10kgくらいかな…でもやせてもエネルギーが溢れる表情や声がプロだなと思いました。
バックスタイルも素敵なハッピなので、これも後ろを撮らせてもらったです。
というようなゆるやかな時間が過ぎていました。
こちらはスタッフ用ハッピ。
番組が新体制になってから海外も意識したイラストとキャッチ入りになっています。
試合開始までこんなにゆったりした気持ちで過ごせたことはなかったです。
女王戦でも混合戦でも、決勝はいつもリングに上がるボクサーの気持ちだったのですが、
今回は、
舞台に上がる女優のような気分でした。
さあ、これから楽しい舞台の幕があがる。
私を見て楽しんでね、私もこの舞台を楽しむわ、
みたいな。
そうだ、
インタビューの時に橋本さんに、
決勝でこんなににこにこしている菅原さんを見たことがないと言われました。
いつもはリラックスしなきゃと思って口角に力を入れて微笑む、ことによってリラックスしていたのですが、
この時は押さえても押さえても溢れ出すような笑顔が止まらなかったです。
どうせ優勝争いは鈴木さんとダレンさんでしょうという諦めの気持ちではなく、私は私の戦いを楽しませてもらうわ、
みたいな。
強いて云うなら、
『エースをねらえ!』の終盤近くで、主人公岡ひろみと代表選手の座をかけて戦うことになった加賀のお蘭こと緑川蘭子の気持ち。
ほんとうはお蝶夫人(竜崎麗香)も試合に絡むはずだったのですが、ひろみと戦うためのトレーニングで肉離れを起こし、緑川さんに託したのです。
この時の緑川さんは清々しい笑顔で、ひろみに、
さあ、あそこに仁がいると思ってやりましょう!
と言います。緑川さんもお蝶夫人と一緒に1ヶ月の厳しいトレーニングを積んできました。いまのひろみには勝てないけれど、ひろみを海外の選手とやる前にその力を少しでも伸ばしてやるために。試合後、宗方コーチの墓参をする緑川さんが宗方コーチに心の中で語りかける場面でも、緑川さんの心の成長に胸が熱くなります。テニスを愛してテニスで人とつながる幸せ。
この決勝の時の自分は緑川さんの気持ちがいちばん近かった気がします。